#新潟県知事選 で自民・公明・連合新潟の推す森民夫さんの法定2号ビラを見て心配になる

新潟県知事選の投票日で、先ほど投票箱の蓋が閉まりました。にいがた青年ユニオンとして、ああだこうだと言うことはないのですが、それにしても一番優勢だと伝えられている森民夫さんが選挙期間中に出した法定2号ビラを見て、将来が心配になりました。全国的にも注目されている新潟県知事選でもありますし、そのことについて触れたいと思います。

法定ビラがこれ

自民・公明・連合新潟がおしている森民夫さんが出した法定2号ビラがこれです。
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そこには、こう書かれています。

共産党・生活の党・社民党がコントロールする県知事を誕生させてもいいのですか?
赤旗を県庁に立てさせてもいいのですか?
共産党・生活の党・社民党主導の知事では、県政が混乱し、
新潟県は国から見放されてしまいます!!

私はこれを見て、とても心配になりました。

政策力がまったく感じられない

私が森さんの立場なら、こう書くでしょう。
「国や市町村と協力しながら、雇用を増やします。」
「子育てしやすく、老後も安心して暮らし続けられる新潟県をつくります。」

なにせ、政権与党であり、県政与党の自民党と公明党がついていて、しかも一番勢力の大きな労働組合・連合がついているのです。しかも、県内の市町村長らも協力的です。それを生かさない手はありません。
また、新潟県民が関心を持っているテーマは、地元紙である新潟日報の世論調査で、雇用、福祉、原発再稼働というのもわかっています。それに触れないわけにはいきません。

しかし、森さんはそれを書きませんでした。
つまり、政策的に何も言うことがない。政策力がないということを意味しています。

連合新潟もかわいそうに

それに関連して、連合新潟についてです。
労働組合ながらに連合新潟は、森さんをおしています。支持政党である民進党は自主投票を決めたのですが、最終盤になり代表の蓮舫さんが米山さんの応援にたちました。

森さんの法定2号ビラには、自分たちのことや雇用のことを書いてもらえず、支持政党である民進党の代表からは相手陣営の応援に立たれ、二重に泥を塗られました。自分たちの政策を取り入れてもらえそうにないのですが、このあと、どうするのでしょうか。

国とのパイプというだけで誰でもいい

政策力がないのに、では知事になったらどうするつもりでしょうか。それは、相手陣営である米山さんが勝つと「新潟県は国から見放されてしまいます」と書いていることからわかります。
森さんは、国から見放されないようにするつもりです。彼は、政権とのパイプを強調していました。これを翻訳すれば、「私は国とのパイプです。知事なんて誰でもいいんです」ということ。

パイプでさえあれば、森さんでなくてもいいのです。

そう考えると、森さんもかわいそうです。ひな壇の上に飾られただけで、独自に何もするな、国の言うことだけやっていろと囚われの身になっているようなものです。

イエスマンしかいないらしい

ところで、「赤旗を県庁に」という表現ですが、あなたは理解できますか。
正直言って、若い人には何のことかわかりません。
ネット上では、「県の旗を掲げてなにが悪い」と言われていました。

赤い旗は、民衆が権力者に抵抗したときに殺されたりして、旗に血が染み付くということで、レジスタンスの意味を示します。つまり、「レジスタンス側が県庁を占領する」という意味。

この表現、わかる方は、お年を召した方でしょう。こんな文案を作ったのは、森陣営の年配者の方だろうと思います。その周囲にいた若い人は何も言わなかったのでしょうか。
「これ、何ていう意味ですか?」
「これを書いても、若い有権者には通じませんが。」
そういう疑問を持たず、ただ受け入れてしまっているのです。

衆議院議員の金子めぐみさんが、オフィシャルブログで「新潟県庁に赤旗が翻る危機」という題名の記事を10月12日に書いています。彼女は1978年生まれの38歳と若いのですが、この表現が同世代に通用すると思いこんでいるのでしょうか。とても不思議な現象です。

どうやら、森さんの陣営には、年配者の言うことに対して口を挟まない、ただ受け入れるというしきたりでもあるのではないでしょうか。イエスマンばかりしかいないのではないかと心配になります。

政治家になりたいなら、まじめにやれ

政治家というものは、夢を語り、希望を指し示すのが仕事ではないでしょうか。
いつから、県民相手に「国から見放されてしまいます」と恫喝することを職務とするようになったのでしょうか。

もしドラのドラッカーは、経営者にとって必要なことは真摯さであると述べています。どんなに知識があり、才気があり、仕事ができても、真摯さがなければ組織は腐敗します。そのとおりだと思います。

もしも森さんが政治家を目指すなら、真摯にやるべきです。せっかくの巨大与党がついています。せっかくの労働組合がついています。その協力を得て、自らの政策を語り、実現可能性を語って、県民に希望のある将来を示すことが求められたのではないでしょうか。

森さんであれ、米山さんであれ、それが県民の選んだ道です。誰が知事になったとしても、一番大事なことは、県民を向いて職務に励むことであって、特定の利益集団のために仕事をすることではありません。

さて、結果がどうなるかはこれからの開票を待ちましょう。

米山さんが次期県知事に

(追記)
一夜明けました。県選挙管理委員会から最終結果が公表されています。

  1. 米山さん 528455票
  2. 森さん 465044票
  3. 後藤さん 11086票
  4. 三村さん 8704票

米山さん、おめでとうございます。また、他の3候補のみなさん、選挙戦お疲れ様でした。
今回敗れたみなさんには、こちらのツイートをご紹介したいと思います。

どんなに少数であっても、意見の多様性を大切にし、対等な立場で議論を行い、真実の追及を行うこと。これが民主主義と正義の実現にとって大切です。その役割を果たされたのだと思います。

自民党びいきのみなさんには、こちらのツイートをご紹介しましょう。

もちろん、政治家としてウソをつくことはよくありませんが、今後は態度を改め、経営者政党として私と立場は異なると思いますが、それならそれで真面目に仕事をする政治家になっていただきたいと願います。

さて、問題はこれからです。
米山知事誕生によって、先の法定ビラが実施に移されることになります。つまり、自民党と公明党は、「新潟県が国から見放されてしまいます」を実行しようとするでしょう。また、実行できる立場にいるのです。まず、国政レベルでは、そのような恣意的な運用がなされないように、野党のみなさんにはチェックしていただきたいと思います。
しかし、それも限界があります。具体例をあげれば、沖縄です。オール沖縄で「自然豊かな辺野古を壊すな」と言っているのに、自民公明政権は、辺野古への移設にこだわります。クレイジーとしか言いようがありませんが、それが新潟でも行われるということです。新潟県民は、権力とカネを持っている人たちから攻撃されるのです。気を引き締めなくてはなりません。

今回の知事選で最大争点となったのは、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の是非でした。
おそらく、自民公明政権は、「これは国のエネルギー政策である。県が口出しすることではない」と言ってくるでしょう。まさに、沖縄と同じです。一つ違うのは、新潟県議会が、野党となった自民党の圧倒的多数で占められている点です。議論は大歓迎ですが、彼らが数を頼りに強行することのないよう、県民は注視していく必要があるでしょう。議論は、あくまでも理を尽くして行われるべきです。

さらに、県政課題は、原発だけではありません。いろいろな課題を抱えています。米山与党となった各党の政策は、各論では少しずつ異なってくることもあるでしょう。このときも、議論を大切にして、県民からよく見える政治を行うことが大切です。

投票率は、約53%。半数の有権者が棄権したことになります。これは、とても残念です。意思表示は、民主主義を維持し、独裁政治を防ぐためのほんのわずかなコストです。しかし、あまりにも世論を無視する政治が続いているため、あきらめや無関心が広がっていることも確かです。その意味では、米山知事には、県民が声を出せば、政治が変わるんだということを実感できるようにしていただきたいと希望します。

新潟県政は、新潟県民みんなのためのものであって、特定の利益集団のためのものではありません。それが実行されるかどうか、楽しみな4年間がはじまります。

続きを書きました。

→ 「トランプ現象とも共通している」という田村教授のコメントを深読みしてみるといいことがある

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コメント

  1. […] さんとなります。 このことでは一つ前の記事「#新潟県知事選 で自民・公明・連合新潟の推す森民夫さんの法定2号ビラを見て心配になる」が大きな反響をいただいています。 他県の地 […]