本採用拒否(解雇)は簡単!?試用期間はお試し期間じゃないのでそれダウト

4月に採用されたときに、
「3ヶ月間は試用期間です」
と言われている人も多いのではないでしょうか。
そうすると、6月末に試用期間が終わり、本採用されるかどうか心配だなという人もいるでしょう。
「いまのような働きぶりでは、続けられないよ」などと、そろそろ上司から何か言われている人もいるかもしれません。

ですが、ちょっと待ってください!

試用期間は、お試し期間ではありません。
あなたも上司も会社もすべて、その常識は間違っています。

試用期間とは何なのか、裁判所の判断を元にしながら、ちゃんと理解しましょう。

試用期間も労働契約が結ばれていることに変わりがない

結論から言えば、試用期間であっても、雇用契約が結ばれている状態です。
ただし、会社側は、採用するかどうかを決定する際は、その人の適格性について必要な調査を行い、適切な判定資料を十分に収集することができません。そこで、後日、調査や観察してから最終的決定をするために、試用期間をもうけています。

「本採用拒否」とは言うけれど、それは間違い

「本採用拒否」と呼ぶことがあるかもしれませんが、試用期間中も労働契約が結ばれていますので、それは採用の問題ではありません。解雇の問題です。
採用なら、会社側に大きな自由があります。Aさんを選ぶか、Bさんを選ぶか、それは会社が決めること。男女差別のような法律違反でない限り、どんな基準を作るかは会社が自由に決めればよいことです。
しかし、「本採用拒否」は解雇なのです。
解雇である以上、合理性が必要であって、第三者が聞いても納得する理由がなければいけません。

試用期間を有期雇用にしているケースもあるけれど、それは試用期間だから次の契約と継続しているのは当然のこと

それではというので、悪いことを考える経営者は、最初に3ヶ月の有期雇用の時期をもうけて、その後に本採用となる雇用契約を結ぼうとする人がいます。
たしかに、有期雇用契約なら、更新の有無をあらかじめ明示しておき、更新しない場合もあるでしょう。しかし、これが試用期間としての性質を持っているのなら話は別です。
試用期間である以上、次の契約と連続しています。やはり、採用の問題ではなくて、解雇の問題です。

試用期間中は賃金が安めに設定されていることも

試用期間中の賃金が、本採用時よりも安めに設定されていることもあります。
これが最低賃金よりも割り込むことについては、「試用期間中は最低賃金よりも低い賃金でもいいの?」のページをご覧ください。

ここでよくある会社の言い分

試用期間後に解雇しようとする会社の主な言い分は、どうせ2つしかありません。

  • 働きぶりが悪い
  • 指導しても直らない

「働きぶりが悪い」

そもそも採用されたての労働者が、今まで働いていた人と同じような働き方を求められても、それは無理というものです。
では、新しく採用された人たちの中で、働き方が悪いという理由だったらどうでしょうか。それもダメです。なぜなら、その理由が成り立つなら、毎年そのようにして振り落とされる人が出るからです。
経験者だったらどうでしょうか。経験がそっくりそのまま使えるのならいいのですが、会社によってやり方は異なるでしょう。最初からすべてできるケースばかりではありません。
そもそも、人には長所もあれば短所もあります。短所に当たる部署に配置してしまったのかもしれません。その人の能力が十分に発揮されるようにしなかった経営者の「働きぶりが悪い」のかもしれません。
そう考えれば、働きぶりが悪いという理屈は、そうそう納得できるものではありません。

「指導しても直らない」

どのような指導だったのか、そもそも指導の方法が正しいかどうか見る必要もあります。新しい人を雇ったのですから、どんな指導をしたのか、一般的には、指導される側よりも指導する側の責任が問われます。
新人教育と称して、パワハラめいたことを行うブラック企業も問題になっていますが、そのような状況なら、なおのことです。
したがって、指導しても直らないという理由は、まず指導する側の能力が問われてからということになります。

それ以外にあるある難癖

ここからは難癖シリーズです。

最初に求めてもいないことを挙げてくる

店長候補者として雇ったのに、すぐに成果が出ない、成績が悪いと言ってくるケースがあります。それであれば、労働条件もそれに見合うものにしたでしょうか。権限もそれに見合うものにしたでしょうか。

あまりにもくだらない理由

あれができない、これができないと、ものすごくくだらない理由をずらずら挙げてくるケースもあります。あのときミスをした、このときもミスをしたというのも出てきます。
人間なので、ミスをするのは当然です。ミスがあって当然だから、どう対処するかという準備を怠った会社側の責任です。
もちろん、労働者側には、ミスを減らすように努力することは必要です。ですが、ゼロにはできません。それが人間なのです。

そんなの面倒くさいという経営者に一言

試用期間なのに、なんでそんなに面倒なんだという経営者なら、私がこう言ってあげましょう。
最初から、試用期間なんてつけなきゃいいんです。
人を雇うのが大変過ぎると思ったら、人を雇わずに全部一人でやったらいいのです。
そうすれば誰からも文句は言われません。
でも、そんなことはできっこありません。

結局のところ試用期間で解雇されるのはどんな場合か

試用期間で解雇になるのは、採用時にはわからなかったことが明らかになり、それが業務を滞らせる場合程度と考えればよいでしょう。

たとえば、自動車免許が必要な業務への採用に対して、採用日までには免許が取れる予定で応募。それならばと採用したが、試用期間が終わるまでの間に自動車免許が取れなかったというようなケースです。

また無断欠勤をくりかえす場合。たしかに採用後でなければわかりません。

こういうケースならば、やむを得ないかもしれませんね。

試用期間だからと一言言われて、クビにされそうなみなさん、勝手な理由をつけて試用期間を先延ばしにされそうなみなさん、いきなり泣き寝入りではなくて、まずは専門家にご相談を。ご相談は無料です。

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