労働組合を作りたい!さてどうしよう

新年度が始まりました。新しい環境はどうでしょうか。さて、他県からこんなご相談です。

どの会社に行っても、ひどい働かせ方がはびこっています。私も、にいがた青年ユニオンのような若者の労働組合に入りたいと思ったのですが、地元では見つかりません。どうしたらいいでしょうか。

労働組合は自由に作れる

ブラック企業に対抗することはもちろん、健全な労使の緊張関係を築くことは、社会全体を正常にさせます。逆に言えば、いまのぐだぐだな日本の会社は、そうした健全で緊張ある労使関係が崩れているところから生まれているとも言えるでしょう。
ところで、労働組合は、自由に作ることができます。
まず、だれでも団体を作ることができます。

憲法21条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

当たり前に見えるかもしれませんが、明治憲法はそうではありませんでした。体制に都合が悪いと因縁をつけて、ただちに解散させました。その結果として、国家総力戦の戦争体制です。競争的なバランスというのは、そうした破滅への道を防ぎます。

ただ、これだけでは会社側が話し合いに応じないかもしれません。何せ力関係として、会社のほうが上です。話し合いがなされないとなったら、あとは衝突しかありません。それは避けなければなりませんから、労働基本権が確約されます。

憲法28条
勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。

ですから、労働組合は、勤労者が2人いれば作れ、組合活動のできる権利が生じるのです。

労働組合にとっての最低限のルール

とはいっても、どんな団体でも労働組合となるわけではありません。たとえば、会社側から便宜を図ってもらったような団体は、名称に労働組合をつけても、労働組合とみなすことはできません。
そうした決まりごとは、労働組合法に書かれています。特定の会社に対して宣伝ができたり、ストライキができたりする団体ですから、そのあたりのけじめはつけることになります。

合同労組って

とはいっても、最近は「合同労組ってどうよ」と言ってくる弁護士や社労士もいないわけではありません。合同労組というのは、いろいろな会社従業員から構成される労働組合のことです。その人たちの言い分は、会社に一人しかいない労働者のために、他の労働者の言い分も聞いてないような合同労組がなんで出てくるのという感じ。
会社単位で労働組合が作られていないため、強気で出てこられる合同労組は困るというので、そうした理屈を考えるのでしょう。

  • 一人を切り捨てることでしか、会社を運営することのできない経営者は能力がないよ。
  • グローバルな視点で考えてよ。会社単位の労働組合のほうがおかしいんだって。

労働組合に入りたいか入りたくないか、あるいは、どの組合に入りたいか、そうした選択権は労働者個人が持つべきものでしょう。組織の論理より、個人の権利が上であるのは当然です。会社ごとまるっとお抱え労働組合になりましたというのは、労働組合に飼われている感じではないか気になります。

私、気になります。

同じ産業単位でとか、同じ職種でとか、そうした単位の労働組合があったら、一番いいのだと思います。そうすれば、労働者は別の会社に行っても、同じ仕事であれば賃金は変わらないのですから。当然、元請け会社と下請け会社の賃金格差も埋めることができます。
しかし、今は残念ながらそうではありません。また、強制的にそうすることもできません。
だから、とりあえず合同労組でもよいのです。

ね?

若者に限るメリットとデメリット

ご相談者の場合、若者の労働組合を作りたいとのことでした。労働組合法では、年齢による加入差別はできません。したがって、規約上、年齢制限をつけることはできません。ですが、名称が「青年ユニオン」となっていますから、労働者のほうで自主規制することは当然ありうると考えられます。

その場合、メリットとデメリットがあります。
メリットとしては、若者の長所を生かすことができるという点です。前例といったことに縛られないので、思い切った行動が取れます。また、新しい感性を生かして労働運動を進めることができるでしょう。
デメリットとしては、人数が絞られます。金銭面で苦労もするでしょう。良い先例に学ぶ機会も少なくなります。

でも、悪い例も受け継がなくて済みます。

ぜひチャレンジしてほしいと思います。まずは、同じ気持ちを共有できる人をもう一人見つけてみてください。
もしだったら、ご家族でもいいんですよ。
そうすると簡単です。
組合費。ほら、簡単ですね。
総会。ほら、簡単ですね。

(^^)

(追記 2017年11月2日)
こんな本が出ました。
早速買って読んでみましたが、労働運動をやろうという初心者向けでいいと思います。

たくさんのことを我慢して頑張っているうちに、いつの間にか自分の人生を仕事やお金に握られてしまっていると感じませんか?

ここでは、あなたはお客様ではありません。
あなたも私も同じ、人生の主人公です。

労働組合には、心と体を守るためのたくさんのツールがあります。
一緒にその使い方を学び、身につけませんか?

にいがた青年ユニオンは、労働者自らが真剣に運営する労働組合です。職場との関係、同僚との関係、生活上の心配事なども含めて、あなたと一緒になって考え、共に行動します。

相談は無料です。まずは、お気軽にご相談ください。

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