予備校で業務委託の講師してるんですが

塾や予備校などの教育産業は、ブラックなところもまだまだあります。ブラックバイトは記憶に新しいところです。

こんなご相談です。

予備校で働いています。業務委託契約を結んでいて、採点時間などはまったく考慮されません。今度、持ち時間数を減らしてくれと言われて困っています。

業務委託は無理

業務委託というのは、下請けに出すという意味です。つまり、仕事の完成が求められるのであって、その途中をどう作業するかは下請けした本人次第です。

判断する基準として、元請けの指揮命令下に置かれていないか、利用する道具などは下請けもちか、下請けしてきた業務をさらに孫請けに出すことができるか、下請けするに当たって、費用などの交渉を行い、拒否することが可能かなど、雇用関係か請負関係か、そうした点を総合して考えていきます。

一般的に考えて、予備校の建物の中で、建物内のホワイトボードや教室を利用し、予備校の作成した冊子を利用し、コピー機でコピーを無償で行い、授業はきっちりやるように言われ、かつ結果もちゃんと出るように指示されているのですから、これで業務請負のはずがありません。

予備校の講師を業務委託にすることはできません。

時数が減るのは予備校が悪い

予備校との雇用関係を確認したら、その次です。

持ち時間数を減らしてほしいという理由は何でしょうか。生徒の数が減ったか、他の講師を雇ったためその調整のためでしょう。

いずれにしても、自分の責任ではありません。予備校の責任です。

あなたは、たしかに人に教えるだけのスキルがあり、それに誇りを持って働いているでしょう。業務委託と言われ、個人事業主としての責任と結果を追求したい気持ちもわかります。

でも、それは利用されています。

あなたは労働者です。スキルを持った労働者です。

時間数を減らすのは事業主の責任です。

労働組合へ結集しよう

教育産業は、あまり労働組合がない業界です。そのため、悪く利用されている人がいます。

あなたが労働組合へ行くというと、「自分で結果も出せないのに」と後ろ指を指してくる人がいるでしょう。足を引っ張る人がいるでしょう。

しかし、それは違います。憲法には、労働基本権という基本的人権があります。その権利を行使するということは、憲法を正しく理解して、行動できる勇気がなくてはなりません。後ろ指を指す人は、知識を正しく身につけていないか、行動できない人です。

仲間を募り、いまこそ職場を変えましょう。それが生徒にとっても好影響を与えます。

考えてみてください。自分が学生だった頃、立派な大人が立派な行動をしているのを見たときの感動と、ろくでもない大人を見たときの失望を。

地域には、いろいろな労働組合があります。個人で入れる労働組合もあります。にいがた青年ユニオンもそうした労働組合です。

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2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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