労働組合をつくるには

労働組合がないと、労使のバランスがとれず、使用者の好き勝手になる職場になるおそれがあります。つまり、職場の命運は、使用者のみによって握られます。そうなると、労働条件が低下させられたり、えこひいきをしたりするようなことが日常的になります。

そうした事態を避けるために、労働組合が必要です。

要求を集めよう

労働組合をつくるための第一歩は、要求集めです。

同じ職場にいるのであれば、あなたと似たような気分になっている人はいるはずです。または、すでに諦めてしまった人もいるはずです。

そうした仲間が、本当は何を望んでいるか探す必要があります。それが要求集めです。

最初は、手広くする必要はありません。一人ずつ当たっていきましょう。職場は同じですが、生活環境は異なります。それによって、職場に求めることが多少異なるかもしれません。そうした違いは、大切にしましょう。

諦めている人は、最初から諦めていたわけではありません。何かしようと思ったけれど、直接的にか間接的にか、大きな壁に遮られた経験があって黙ってしまったという状態です。こうしたいけれど、無理なんだと考えているわけですから、そこには必ず要求があります。

有志で結成準備をしよう

要求集めをしながら、仲間を募りましょう。これも手広くする必要はありません。集めた要求をどういう形にするか、労働組合を作ったときの役員体制や規約の案を作りましょう。

加入を呼びかけよう

労働組合の結成準備ができたら、周囲に参加を呼びかけましょう。

このとき、目的をはっきりさせることが大切です。つまり、要求実現を目的に掲げましょう。

また、自ずとリーダー的立場になる人は仲間にしたいところです。職場で肩書きがあって部下から信頼されている人、同僚仲間でも面倒見のいい人などは必ずいるはずです。その人とは一対一でよく話し合い、仲間になってもらいましょう。それができると、そのリーダーがたくさんの仲間を連れてきてくれることになります。

結成大会を開こう

いよいよ労働組合をつくります。みんなで集まって、規約と役員体制を決めます。同時に、どのような活動をしていくか、つまり、目の前の要求をどう実現するか、費用はどうするかなど話し合って決めましょう。

使用者に通知しよう

労働組合ができたら、使用者に通知しましょう。

この後、労働条件の交渉は、労働者個人個人にあるのではなくて、労働組合が窓口になります。

要求書を提出して、団体交渉を申し入れましょう。

たとえ進まなくても希望を捨てない

要求は容易に実現することもありますが、そう簡単ではないことも多々あります。

ですが、そこで諦めてしまって、希望を失望に変えてはいけません。

まず、些細なことから順番に実現していきましょう。誰かがやってしまうのではなく、それはみんなで実現しましょう。誰が自分たちの妨げになっているのか分析しましょう。

そうしたことをやっていけば、希望は消えることがありません。

レインボーユニオンでも実現できた

私たちレインボーユニオンは、どの職場で働いていても、どんな働かされ方をしていても、加入することのできる労働組合です。

人数が多く、お金をたくさん持っている労働組合と比較すれば、微力です。しかし、加入し、職場を分析し、仲間と力を合わせていけば、必ず解決することを経験してきました。

どこかで諦めがあったり、自らブレーキを踏んだりすると、周りも支えることはできません。最終的に、どんな結論が待っているかは、まずは一人ひとりの組合員にかかっているとも言えます。

交渉には、相手のあることです。100%望んだとおりになることはないでしょう。ですが、少しでも解決の糸口をつかむ経験をした人は、その後の人生にとってプラスに働きます。

法律家でも何でもない私たちでさえ、解決できるのです。あなたの問題だって、必ず一定の解決をみるでしょう。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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