【サービス残業】業務の準備を労働時間にしてくれない

こんなご相談です。

開店時間よりも前に準備をしなくてはなりません。しかし、その時間をちゃんと認めてくれず、労働時間をカットされています。どうしたらいいでしょうか。

準備も労働時間

仕事の開始時間より前に、準備しなくてはならないことがあります。たとえば、清掃や朝礼などは、その後の業務に欠かすことができません。それは、使用者が明示的でも黙示的でも指揮命令している時間です。したがって、そうした準備時間も労働時間です。

準備時間を労働時間としてカウントしていない会社は、労働者の不満が高まります。いい職場にはなりません。

違法な状況を正そう

準備時間を労働時間に含めず、時間外手当を払わないのはもちろん違法です。まずは、それを正しましょう。

できれば他の労働者といっしょに、使用者に掛け合いましょう。

違法を改善すると、いい職場に近づけることができます。使用者にとっても、悪いことではありません。また、全体として生産性を向上させて、残業をどうしたら減らすことができるか考えていけるようになります。

労働組合を作る

もし、そうしたことでも改善しないようであれば、労働組合を作って交渉しましょう。労働組合は、会社と対等に交渉することができます。場合によっては、ストライキといった団体行動を取ることもできます。もともと、会社が違法なことをしているのですから、必ず改善することができます。

また、これまでのサービス残業代を支払ってもらうこともできます。タイムカードや給料明細を見比べて、計算しましょう。

交渉だけで進まないようであれば、労働基準監督署に申告したりすることもあります。

労働組合は簡単につくることができます。また、地域で活動している労働組合(ユニオン)に加入する方法もあります。つまり、他の会社の労働者と一緒に労働組合をつくることができるので、視野が広がります。お住まいの地域で加入できる労働組合を検索してみてください。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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