パワハラで降格させられたときどうしたら

こんなご相談です。

上司からパワハラを受けていたのですが、今回、降格させられました。給料も減り、慣れない仕事をさせられています。労働局であっせん申請したのですが、それもダメでした。どうしたらいいでしょうか。

証拠を早く残そう

パワーハラスメントは、労働者のやる気を損ねたり、就業環境を悪くしたりします。労使双方にとって利益はありません。会社は、パワーハラスメントが起きないようにする必要があります。

まず、上司から受けていたというパワハラの内容をきちんとまとめてあるでしょうか。できるかぎり、月日や時間帯、職場のどこで、周りに誰がいたか、どんなことをされたか、その前後に何があったなど書いてください。

記憶というものは、自分の都合のいいものに変えられていきます。ですが、記憶の新しいうちであれば、詳細を覚えているので、紙に書き残すことができます。

もちろん、録音があれば確実ですが、誰もが録音を残せるものでもありません。録音がなくても、ちゃんと流れのある記録があればかまいません。少なくても、今日からは毎日、日記を残してください。

降格に意味があるのか

パワハラに関して会社が争うとしたら、その降格に業務上、意味があるかどうかです。

ですから、先回りしておきましょう。

自分がいままでどんな仕事をしてきたのか、その仕事ぶりや評価はどうだったか、そうしたことを全部書き留めましょう。必要な書類等は、まとめておきましょう。また、降格したことによって、賃金やその他労働条件がどのように変えられたか、また、降格させられるまでに会社とどんなやりとりがあったかなど、そこに至るまでの経過も残してください。

労働組合に団結しよう

いきなり裁判という方法もありますが、労働者は労働組合に団結する権利がありますから、それを使って会社と交渉する方法もあります。

行政の用意した個別労働紛争あっせん制度とは異なり、労働組合から交渉を申し入れれば、会社はその交渉を受けなければなりません。交渉の場で、会社がどのような姿勢なのか、ちゃんと説明させましょう。それぞれの意見をやりとりして、よい結論を導くようにしましょう。

労働組合を探そう

労働組合が身の回りにない人の方が多いのですが、それは、気がつかないだけです。

私たちレインボーユニオンの組合員は、それぞれの会社に勤めています。正社員もいますし、パートタイマーもいます。あなたのお住まいの近くにも、こうした労働組合があるでしょう。検索してみてください。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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