パワハラといじめで退職に追い込まれた元介護士さんのお話

パワハラといじめのひどさが問題なのに、そのひどさを誰もが見て見ぬふりをしているのでしょうか?それとも、そのようなことが当たり前だと思っているのでしょうか?特定の誰かを吊るし上げることによって成り立っている介護の職場があります。

そんな職場は新しい人が入ってきても次々と辞めてゆきます。

既に介護の仕事を辞め、現在は違う仕事をされている元介護士さんのお話をお聞きしました。

同じようにパワハラで悩む人のためになりたい

「自分にも非はある」と、この方は言いました。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
ハラスメントは、された側に問題はなく、した側に問題があります。

この元介護士さんは、ご自身に起きた一連の出来事を細かくメモしていました。

「私の体験が、同じようなことで悩んでいる人たちの問題解決に、少しでも役立ってほしい」

このようにご本人の承諾を得たので、その内容を全てではないですが、公開します。

長いですが是非お読みください。
想像力をはたらかせて、このようなことが実際に起きていることを、みなさんと一緒に真っ直ぐ見つめたいです。

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“平成**年**月**日

この日の、13時30分から1時間ほどの間に、ステーションであったことです。

私はこの日は遅番でした。休憩時間は13時30分から15時までの、1時間30分となっていました。

私は施設の食堂で、利用者様にお茶をお配りし、昼食の配膳を終え、食事介助と見守りをしようとしていました。すると施設長が私に、「食事介助に入らなくていいから、巡回をしてきて」と言いました。私はその指示に従い、利用者様の居室を巡回し、ベッドメイクなどをしました。そしてその後食堂に戻り、昼食の下膳を始めました。

私が昼食の下膳を終え休憩に入ろうとしたその時、施設長に「ちょっときて」と手招きされ、ステーションに行きました。

私はステーションに入りました。すると突然施設長が、「ちょっとひどいんじゃない?」と私に言いました。突然のことなので、私は何のことなのか理解できず、唖然としました。

唖然としている私に、施設長はさらに続けて次のように言いました。
「言葉づかいや仕事の仕方など何度も注意してきたのに何も直っていない」
「仕事ぶりがひどい」
「正社員なんだから」
「(他のスタッフたちの)お手本になるようにならないといけない」
・・・

私は言われていることが、まだ理解できずにいました。しかし施設長は、さらにたたみかけるように私に言いました。
「恥ずかしくて人前に出せない」
「正社員からパートへの降格を考えてる」
「来月中にこの仕事(介護士)をこのまま続けるかどうかよく考えてきて」
「(これから再就職する際に)この施設にいたことを履歴書に書かれると恥ずかしい」
・・・

またさらに、施設長は次のように私に言いました。
「何も仕事ができていないくせに休日やシフトの希望を出すなんて調子にのっている」
「(あなたなんか)有給休暇なんて望めるわけがない」
「休日やシフトは会社が決めることなのだから、希望が叶わなかったなどと他のスタッフに言わないでほしい」
・・・

私は、なぜ急に施設長から呼び出され、このようなことを言われ続けなければならないのか、最後まで理解できませんでした。また、自分が悪くてこのようなことを言われているのだろうけれど、どういうところが悪くてこのようなことを言われなければならないのか、全く理解できませんでした。

私は、今までも施設で何かトラブルや問題が起きると、全て私のせいにされていると感じていました。しかし、私から見たら、他のスタッフの言動が原因と思われるトラブルや問題もあったはずです。私は、ただその日のその時も、私自身を頭ごなしに否定された、そのように受け止めています。

この日私は、休憩時間を、施設長から叱責された1時間、とることができませんでした。”

“平成**年**月**日

私は、10時30分頃に、ステーションに忘れ物を取りに行きました。

その時リーダーが、1人の利用者様と私の関りや、私とその方とのやりとりについて、私に次のように言い出しました。
「洗濯物をたたまずに返したでしょ?」
「私は掃除の時『3階に行って』と言ってない」
「他のスタッフに『なぜあなただけが嫌がられるの?』って言われてるって?」
・・・

私はリーダーに、利用者様とのことだけでなく、他のスタッフが私に言ってくれたことに対して、言いがかりまでつけはじめられました。

私は、まず、その利用者様の洗濯も掃除も、ご本人と相談をして、ご本人の意思を尊重したことをリーダーに伝えました。

そして私は、リーダーが自分の決めつけで話を続けそうになっているのを感じて、「利用者様や他のスタッフに迷惑をかけたくないので、(介護の)現場から外してほしい」と言いました。するとリーダーに、「今、利用者様と距離をおいたらなおさら関係性が悪くなるから」「利用者様や他のスタッフには苦手な人がいるだろうけど、そういう人にこそ自分から関りを持って」と、言い切られてしまいました。

私は、私なりに周りに迷惑をかけないよう、みんなが良い方向にと考えた結果言おうとしたことを、リーダーに全く聞き入れてもらうことができませんでした。

そしてリーダーはさらに追い打ちをかけるように、また、さっきとはガラリと変わって、次のように私に言い放ちました。
「(実は)施設長もあなたを現場から完全に離れさせようと思っているし、私(リーダー)もこれ以上なにか起きたりするなら掃除とかだけにして、あなたには(介護の)現場から離れてもらうしかないと思っているから」

利用者様との間で、問題が起きたことは仕方ないことです。そうならないように防ぐための努力もしています。けれども、何が原因で、それをどうしたらよいかのアドバイスももらえず、ただ私は「あなたが悪い」と言われています。それから、他のスタッフと愚痴をこぼし合うことも悪いこととされて、そういう私は悪人と思われているのだと思いました。

何もかも私自身に問題があると決めつけられていますが、その問題をどうしたらよいか、私には全く分かりません。”

“平成**年**月**日

私は、リーダーに次のことを相談しました。

私は、日曜は必ず日勤で出勤のシフトでした。そして日曜は仕事の負担も、平日より大きく設定されていました。ですからリーダーに、「なぜ日曜は必ず出勤で、しかも日曜は平日より負担が大きく仕事が設定されているのでしょうか?」「自分には荷が重すぎるから、日曜の仕事の負担を減らしてほしい」と、お願いをしました。

ところが、リーダーは次のように私に言い放ちました。
「だったら日曜の仕事を極めればいいじゃない!」
「私が日曜出勤していた時は現場は回っていたじゃない!」
・・・

しかしリーダーは基本的に日曜や祝日は休日なのです。

そしてリーダーは、私のお願いをきちんと聞くこともせず、上司である施設長に報告するなどの対応など、何もしてくれませんでした。

私は、自分が仕事の負担で抱える悩みや、改善してほしいことを伝えても、全く何も聞き入れてもらえないのだと思いました。”

“平成**年**月**日

朝、出勤のため家を出ようとすると、リーダーから連絡がありました。

「他のスタッフが体調不良で休むことになったから、代わりにその仕事を担当して」

私はその内容を引き受けて出勤しました。そして夜勤のスタッフから申し送りを受けると、施設長に呼ばれたので、一緒に相談室に入りました。

施設長は、そこで私に次のように言いました。
「あなたにその仕事をさせるのは(私としては)不本意」
「他のスタッフや利用者様とトラブルは起こさないこと」
「記録などはどうでもいいからナースコール対応を最優先にするように」
「看護師さんに聞いたりしながら分からないことがあればその都度対応すること」
・・・

私は、以前にも別の上司の了解を得て、平日のその仕事を担当させていただいたことがあり、この時もリーダーに頼まれてのことだったので、それを施設長に伝えたにもかかわらず、信じてもらうことができず、「不本意」などと言われてしまいました。

この日、私はあわてないようにして、一生懸命仕事に取組みました。しかし、施設長からは「何もできない」「相変わらず対応が何もできない」などと言われて、一日の仕事を終えました。”

“平成**年**月**日

私は、遅番で出勤しました。

私は事務所でタイムカードを打つと、施設長に呼ばれました。私は、施設長の机の方に行きました。

施設長はいきなり次のように、私に一方的に言いはじめました。
「日曜は休みの希望を入れているけど、用事とかあるの?」
「日曜じゃなくちゃダメなのかな」
「あなたが日曜に休みを入れると現場が回らないし、勤務も組めない」
「いずれリーダーさんたちが勤務表を作っていくのだから。休みたかったりしたら他のスタッフに自分から話して調整していかないと」
「あなたの勤務態度とか良くなってきたと思うけど、夜勤や早出、遅出業務をこっちで制限しているんだから」
「今後のあなたの勤務態度などによっては(手で首を切るしぐさをしながら)こっちから切ることもあり得るから」
「あなたは勤務希望を言える立場ではない」
「正社員なら変則勤務が出来て当たり前だから」
「集中力がない」
・・・

私は、私だけ必ず日曜出勤するよう、シフトを固定されるのはおかしいと思っていました。それから、他の人が夜勤をしたいからと言って、私から夜勤を私に無断で外すこともされましたが、それにも疑問を抱いていました。”

“平成**年**月**日

私は、日勤で出勤しました。

その日私は、食事休憩に来られたリーダーに呼ばれました。

当日の私は、9時00分から9時30分の予定で、ある利用者様に関わらせていただいていました。

しかし、他のスタッフは、その予定を9時30分からと思い込んでいて、私が9時30分からわずか5分で対応を終わらせてしまって、その後別の仕事をしていたとリーダーに報告しました。

私はリーダーにも、予定時間通りに行ったことを伝えましたが、リーダーからは「9時30分からでしょ?」と何度も聞き直されてしまいました。

私は、私が言っていることが信じてもらえなかったことで悔しい思いをしました。そしてそのことが、リーダーに対して、リーダーとしての質を疑う(人として不信に思う)きっかけになりました。

そして、リーダーからさらに次のように言われました。
「今後、自分がどういうことを直したいか箇条書きでいいから、施設長宛に念書(誓約書)を明後日までに書いて施設長に提出して
「2ヶ月という期限と(直すことが)出来なかった時は処遇を施設長に一任するということで」
・・・

私はこのような、念書などというものを強制的に書くようなぜ指示されなければならないのか、全く理解できませんでした。私に念書などというものを書く義務などありません。

私は、施設の人たちのことを信じようとしないし、もうこれ以上ここで働き続けることはできないと思いました。一生懸命頑張ってきたのに、何か起きた時は頭ごなしに決めつけられて、一方的に責められてきました。私は、自分なりに気持ちを押さえつけてきましたが、我慢の限界に達し、この日、**月末で退職したいと伝えました。”

“平成**年**月**日

私が退職にするにあたって、施設では、「利用者様に迷惑かかる」「他のスタッフにしわ寄せがくる」と、いろいろな暴言を受けました。

私は施設長に「有給を消化していい」と言われたので、「体調が優れない時」に、たった一度だけシフトを調整していただきました。

リーダーは私に、「あなたのせいで他のスタッフたちに迷惑をかけてる」「(他のスタッフに)代わりに出勤してもらってるから感謝しなさい」などという、脅迫とも思えるメールを送ってきました。

最後までリーダーは、施設長の言われるがままで、自分の意見をきちんと上司に言うことはありませんでしたし、部下である私の状態に気づいてくれたり、守ってくれることは一切ありませんでした。

私は心身ともに辛く、なかなか眠れず、動悸なども起きてしまう状態になってしまいました。

私はこの一連の出来事で人間不振の状態になり、介護から離れて、**月から他の仕事に転職することにしました。””

問題を解決せずに責めても何も生まれない

この方に起きたことは、以上です。
いかがでしょうか。

仕事上のミスは誰にでもあることです。しかしそのミスを責めても、それだけで何が良くなるわけでもありません。適切な指示や指導、アドバイスなども無く、問題が起きた時にただ責められる。このような状態では働き続けられるわけがありません。けれども、この元介護士さんがいた職場では、このようなことが日常的に起きていました。

誰もが気持ちよく働きたいと思っています。

わざと悪いことをしようと思って働いているのは論外ですが、この元介護士さんは、利用者様のためになるよう、懸命に努力をしていました。しかしその努力を誰も認めず、全て無駄にされました。具体的に指導やアドバイスなどがあれば別ですが、それも得られず、何をどうしたらよいか分からないまま責められ続け、辞めるという結果になってしまいました。

この結果について、いろいろな見方・意見があると思います。しかし、当事者にとって理不尽であって、しかも退職に追い込まれるような事実を見過ごすわけにはいきません。そして誰もが、このようなことに「それはおかしい」と声を出すべきです。

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早くにこの元介護士さんの心の傷が癒え、前向きな気持ちで働けるよう、サポートしてゆきたいと考えています。

この記事を読んで下さったみなさんの間でも、職場で「何か変だ」「それはおかしい」と思うことはありませんか?そんな時は遠慮なくにいがた青年ユニオン、または新潟介護ユニオンにお話し下さい。

あなたの声をお待ちしています。


たくさんのことを我慢して頑張っているうちに、いつの間にか自分の人生を仕事やお金に握られてしまっていると感じませんか?

ここでは、あなたはお客様ではありません。あなたも私も同じ、人生の主人公です。

労働組合には、心と体を守るためのたくさんのツールがあります。一緒にその使い方を学び、身につけませんか?

にいがた青年ユニオンは、労働者自らが真剣に運営する労働組合です。職場との関係、同僚との関係、生活上の心配事なども含めて、あなたと一緒になって考え、共に行動します。

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理不尽なことで辞めなくてよい職場であってほしい

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