介護技術が遅れている!介護福祉士と被介護者の健康と安全のため改善すべき

海外で勤務する介護福祉士の方から、こんな内容のメールが届きました。

日本の介護福祉士の労働条件は悪すぎます。
介護技術も遅れています。
たとえば移乗介護の時、日本では自力で立ち上がることのできない要介護者の両腕を要介護者の脇から腕を入れて持ち上げます。しかし、こちらでは法律で禁止されています。
介護福祉士が腰を痛める危険性が高く、安全と健康を守るため。
そして、要介護者の手や腕に負荷がかかり皮下出血したり転倒する危険性があり、安全を守るため。
国による抜き打ち検査も頻繁にあります。
危険な介護をやめて、一日も早く労働条件を改善してもらいたい。

このことについて考えてみました。

新潟県内では介護業界へ労災防止の要請

日本では、自力で立ち上がれない被介護者をベッドから車いすに移動させるようなとき、いまだに介護士が人の手で移動させることがあるのは事実です。一方、介護ロボットも一部で導入され始めました。
荷物じゃないんだから、冷たい機械でなくて人の手で運んでほしいと思うかもしれませんが、それはメールにあるように常に転倒の危険性があります。
事実、新潟県内では、福祉施設での労災が多くなってきており、つい先日、新潟労働局が介護業界に要請を行ったとの報道もありました。

新潟労働局(梅澤眞一局長)は、同県社会福祉協議会など介護関係の業界団体4団体に対し、職場の労働環境改善に関する要請を行った=写真。
梅澤局長は「社会福祉施設における労働災害は増加傾向にあり、平成27年は178件と過去最多を記録した。転倒および動作の反動・無理な動作によるものだけで7割を占めている」と説明。安全推進者の配置や、転倒防止に有効な耐滑性の靴の使用などを要請した。
そのほか、非正規労働者の正社員転換や労働時間の適切な把握も求めている。
労働新聞 転倒防止など要請 介護職場改善へ 新潟労働局 2016年6月17日 

特に、介護士の中では腰痛に悩まされている人が多く見られます。
これについて、厚生労働省からは「職場における腰痛予防対策指針」が出されています。

それによれば、

移乗介助、入浴介助及び排泄介助における対象者の抱上げは、労働者の腰部に著しく負担がかかることから、全介助の必要な対象者には、リフト等を積極的に使用することとし、原則として人力による人の抱上げは行わせないこと。

とはっきり書かれています。それ以外にも、スライディングボード、スタンディングマシーン等の使用の検討が推奨されています。
腰痛に関しては、こうした器具をできるだけ使って予防し、もしも腰痛になった場合には労働災害として取り扱うことが望ましいでしょう。

人を大切にする考え方を中心に

ところで、機械化を進めればそれでよいのでしょうか。

日本でいまだに介護が機械化されていないのは、お金がないためではありません。設備を増やすとお金がかかるから。人の安全や健康よりお金が大切だからです。
現在行政主導で進められているロボット化もそうした面があります。つまり、労働者の安全や健康面を考えての機械の導入ではなく、労働条件が悪いことを棚に上げての人手不足の解消であったり、新たな経済成長のもうけ口のためです。

介護のロボット化そのものは歓迎すべきですが、現在のように介護士が単なるコマのように使われたままでなく、「人を大切にする」という考え方の転換といっしょに行うべきではないでしょうか。そのためには、介護士のみなさんが労働組合に結集し、労働条件の向上を図っていくことが必須だと思います。

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新潟では介護福祉施設での労災が増加

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