最賃審議会議事録の黒塗りが取れる決定下る

2017年度の地域別最低賃金を決定する各都道府県の最低賃金審議会の議事録調査を実施しました。
その中でも、北海道、青森、埼玉、熊本、沖縄の1道4県が不必要に不開示部分があるとして、総務省の情報公開・個人情報保護審査会に申し立てして、厚生労働省と争っていました。
今回、北海道、埼玉、熊本、沖縄の1道3県について答申書が出ました。

途中の金額審議は不開示にならない

hokkaido 最賃審議会議事録の黒塗りが取れる決定下る

北海道と沖縄は、ともに審議途中の金額について不開示にしてきましたが、いずれも開示決定が下りました。

厚生労働省は、「最低賃金の改定額の審議に関する情報については、国の機関の内部における審議、検討又は協議に関する情報であって、公にすることにより、率直な意見の交換若しくは意志決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある」と主張して、「最低賃金の金額を固める過程についての情報」という理由で不開示を維持しようとしました。

しかし、審査会は「審議会においては、労働者代表委員、使用者代表委員それぞれが要求する最低賃金の引き上げ額を提示しながら審議を進められることが、制度上当然に予定されている」、また、他の労働局の議事録では公表されており、特別な事情があるかどうか説明を求めても厚労省から説明がないことから、不開示情報に該当しないと判断しました。

不開示の多い熊本も開示へ

専門部会のほとんどを黒塗りにしたのが熊本労働局でした。
こちらも北海道や沖縄とほぼ同様、審議過程は全部開示の決定です。
kumamoto 最賃審議会議事録の黒塗りが取れる決定下る

埼玉には「付言」付く

埼玉も黒塗りの多い議事録でしたが、答申書を読むと、どうやら特定企業の経営状況や雇用状況が含まれるようです。
事業場視察か聞き取りかはわかりませんが、そうしたところは、正当な不開示情報ですね。

ただし、審査会から厚生労働省に対して、次のような「付言」が付いていました。

3 付言
諮問庁が諮問に当たり提出した理由説明書の別表における不開示部分の示し方について、諮問庁は、不開示部分の一部の情報が明らかになる形で示しており、結果として、不開示部分の一部を開示することと等しいことになっているため、今後、このようなことのないよう適切に対応することが強く望まれる。

表現が硬くてわかりにくいかもしれませんが、審査の途中に、私と審査会、厚生労働省と審査会は、文書をやりとりします。
最初は、埼玉労働局が真っ黒けにしたものだから、さすがにと思ったようで、厚労省は、この部分は開示するけど、ここはやっぱり開示しないというものを表にして出してきました。

どこを開示して、どこは開示しないか、なぜ開示しないか特定する必要があるのですが、開示しない部分として、こういう表現をしてきました。
saitama 最賃審議会議事録の黒塗りが取れる決定下る

「だって特定最低賃金に私は反対していますけれど、」を不開示にします…?

これは、すごくおかしいですよね。
だって、書いてしまってあるし。
結果的には、ここは開示の決定が下っていますが、厚労省、大丈夫かな…。
ちょっと心配ですね…。


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最賃審議会議事録の黒塗りが取れる決定下る

北海道、埼玉、熊本、沖縄の1道3県

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