最賃議事録全国調査(10)

岩手地方最低賃金審議会の本審の議事録は、簡素な記録なのですが、逆に専門部会は、ちゃんとした議事録になっています。
注目すべきは、個別折衝も記録がとられている点です。

ラストとなる第3回目の専門部会は、全体会議の後、公労会議からスタートします。

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このように、公益委員と労働側の委員だけで話し合いをして、具体的な金額折衝を行うわけです。
そうすれば、使用者側に聞かれずに、労働側は割合自由に話せるわけです。

それが終わると、交代します。
公使会議となります。

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こうした個別折衝が議事録にに残ることについて、みなさんはどう考えるでしょうか。
私は、これは歴史的価値があるだけだと思います。
なぜなら、そのときは確かに労使折衝の場ですから、相手に聞かれたくないこともあるかもしれません。

「今年度、金額を上げてもいいから、来年度は上げないで」などという約束はできるものでもないし、まったく理屈になりません。
したがって、それは、次年度以降の折衝には何ら影響を及ぼさないものです。
昨年度に公使で何を話していたか知ったとしても、今年の労働委員の自分に何か利益があるでしょうか。何もありません。
実のところ、個別折衝を記録しない審議会が多数なのですが、できれば全国の審議会は岩手方式を見習うべきです。

さて、この第3回専門部会も最後には、公益委員見解が示されることになりました。
それが、この部分です。

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この部会長の説明が一発で理解できた人はいるでしょうか。

  • 地域経済は3%まで回復していない。
  • 最低賃金による底上げは全国の流れ。
  • 全国に合わせていく。
  • 目安に上積みは難しい。

使用者側委員の佐藤さんが「3%という数字の根拠っていうところが明確にならない中で、これを参考にしなさいということで、実質縛られた」と指摘しています。公益委員の部会長も「いろいろな状況に縛られながらの審議」と苦しい胸の内を述べています。

つまり、公益委員見解からすれば、「岩手県の状況は、全国にならって、中央目安額とちょうど。上でも下でもない」と相対的な判断したのだと考えて良いでしょう。

最賃議事録全国調査(11)へ続く

最賃議事録全国調査(10)

個別折衝を記録、中央目安に縛られた岩手

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コメント

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