最賃議事録全国調査(20)

2017年度福井地方最低賃金審議会には、意見書もゼロ、意見聴取もゼロ、異議申出もゼロという状態になっています。
0236111236471d444e530e9f6dc19e83 最賃議事録全国調査(20)
その福井では、どんな議論がなされたのか、4回目の本審で採決場面があるので、それを見ていくことにします。

専門部会の結果を受けて、4回目となる本審は、2017年8月4日に開かれました。
使用者委員に一人欠席があります。
e3fb0ba2e1c81582a5ca6459064663f7 最賃議事録全国調査(20)

専門部会の議論が報告された

専門部会の議論のまとめが、部会長の山下さんから報告されます。
長いですがそのまま紹介します。

7b510944154bb6fb1c764ae974b943fc 最賃議事録全国調査(20)

労使各委員の主張については、だいたい全国と変わりありません。
最終的には、労働側反対の賛成多数で採決されています。

ここでは、最後の段落に注目しましょう。
「個人的なところ」と断りがついていますが、「働き方改革という政府主導の目安提示が行われた中で、地域の経済的なデータとか、雇用情勢を反映して独自性を発揮するというのは、少し難しい状況だった」と真情を吐露しています。
さらに、「中小企業の生産性向上など、政府も政策が明確でないと実のある審議というのはやりにくいのかなというように感じて、それが少し混迷した一因にもなった」と指摘しています。

やはり、経済対策として、中小企業と労働者に対する大規模投資を行わない限り、ワーキングプアをなくし、中小企業が元気のある社会にならないのだと思います。

格差是正を求める労働側

その後、労使各委員が一言ずつ述べる場面があります。
まず、労働側の玉川さんから、これも少し長いですがそのまま紹介します。

f6536513ff3460f7bd989678e1242bfe 最賃議事録全国調査(20)

全体的に見て、格差是正を求めていることがわかります。
福井(754円:以下、括弧内は2016年度最低賃金の時給)と隣接しているのは、京都(831円)、滋賀(788円)、岐阜(776円)、石川(757円)の1府3県で、最も低くなっています。

地域の実情を踏まえた議論ができないと使用者側

一方の使用者側の峠岡さんは、このように述べます。
d309fef759cfedcfa7a21af239430bc2 最賃議事録全国調査(20)

複雑な思いが見え隠れするのですが、中央からの目安額が地域の実情と離れていると述べつつ、ではどの水準が適切なのかという点で目安を重視したと述べています。
使用者委員は、専門部会の採決で賛成していますから、こういう答えになるのかなと思います。

本質的な根拠が持ちにくいと会長は述べる

それを受けて、採決に入るわけですが、その前に公益委員の代表である新宮会長から一言入ります。
174f2b7e18d24c37df794b00386292eb 最賃議事録全国調査(20)

目安に縛られることは避けられないので、使用者側がフラストレーションがたまることに理解もできるし、一方で、労働者が最低賃金で生活するとなると無理だという現実もあると認めています。
非常に苦しい中での議論だということを伺わせます。

最賃議事録全国調査(21)へ続く

最賃議事録全国調査(20)

福井の公益委員は、本質的な根拠が持ちにくい中での議論と締めくくった

この記事が気に入ったらいいね!しよう

にいがた青年ユニオンの最新ニュース情報をお届けします


Twitterでも最新ニュース情報をお届けしています。

最新情報をチェックしよう!

コメント

  1. […] 最賃議事録全国調査(20)へ続く […]