最賃議事録全国調査(21)

地方最低賃金審議会の中でも、事業場視察を実施するところが広がっていると言われています。
中央最低賃金審議会が実施するよう指示したためです。

山梨地方最低賃金審議会では、第2回目の専門部会を事業場視察に当てています。
当該法人の情報となるため、記録にそもそも残さなかったりすることもあるのですが、山梨では、各委員の質問部分が開示されていましたので、紹介したいと思います。

第2回専門部会で事業場視察を行っている

まず、議事録の冒頭を見てみましょう。

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7月27日に2時間実施されています。
場所はもちろんわからないように不開示です。見学させてもらっている会社の情報がばれてしまうからです。
出席者は専門部会の委員ですが、労働側委員の1名が欠席しているようです。

このあと質問を見ていくわけですが、労使それぞれの方の名前を手元に控えておくと、労使それぞれがどういう情報を引き出そうとしているか、また、公益委員は何に注目しているかわかると思います。

会社側の案内で工場を見学

会社の労使双方と各審議委員が集まって、顔合わせする場面があります。
会社からは6名程度が対応しているようです。

会社側の代表と思われる方からのあいさつです。

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その後、工場の視察です。白衣と帽子とマスクを着用していますので、食料品とか精密機械とかでしょうか。

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その後、事務局から説明があります。
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この会社には労働組合があります。
質問事項はあらかじめ手渡されています。
労使は別々に意見聴取されます。

労働組合への質問

ここから、まず労働組合への質問が始まります。
しかし、回答は基本的に不開示情報であるべきですし、一部を除き、そのようになっています。一部を除きといっても、単に相手の質問に同意したというだけのものなのですが、基本的には法人情報に該当すると考え、ここでは、委員の質問だけを切り取って、順番に並べた画像を用意しました。
少し長いですが、こちらです。

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パートタイマーの属性を中心に質問しているようです。

使用者への質問

次は、使用者への質問です。
こちらも委員の質問部分のみ切り出しました。長いですが、こちらです。

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この会社では、非正規労働者が84%と読めますが、どうでしょうか。
食品製造会社だと考えれば、そういうことはあり得ると思います。
質問の方ですが、使用者委員が、最低賃金の上げ方に疑問を呈して、地方の企業の首を絞めているという点を力説している印象があります。

すべての審議会が事業場視察に踏み出すべき

意見公示だけでは、労働組合や使用者団体しか意見書を出しません。
しかし、このような事業場視察は、同じ会社の使用者と労働者をそれぞれ逆の立場から意見を聞くことができます。
「一社だけ見学しても役に立たない」と主張して、事業場見学を行わない審議会もあるのですが、長い目で見て、いろいろな業界をぐるぐる回しつつ、パート労働者の多い業界や影響を受けやすいタクシー業界などを中心に聞いて回ることは、決してマイナスではないはずです。

最賃議事録全国調査(22)へ続く

最賃議事録全国調査(21)

山梨は事業場視察で何を質問したのか

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コメント

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