最賃議事録全国調査(38)

2017年度地方最低賃金審議会の議事録調査も、ようやく四国が終わります。
今回は高知の紹介です。専門部会の全部の議事録を示して、全体の流れをとらえてみたいと思います。

全員協議会で口頭陳述2名で30分質疑応答あり

まず、その前に、高知地方最低賃金審議会では、全員協議会の形で関係労使の意見陳述を実施しています。
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開会は午後2時30分、閉会は午後3時8分と記録されています。

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2名の陳述後に、まとめて質疑応答の時間も取られています。
新潟などでは、1人10分で質疑応答もないなんていうこともあります。京都は、質疑応答も含めて1人10分となっています。確かに、あまり長々としゃべるのもどうかと思いますが、ある程度の時間を確保したり、必要であればプロジェクタを使ってプレゼンテーションさせたり、そういうこともありではないでしょうか。

専門部会の流れを読んでみよう

専門部会は4回開かれています。
ところで、お気づきかもしれませんが、議事録の画像がとてもきれいです。
これは議事録を電子データで保有していて、それを公開させたためです。
4回分の議事録はPDFファイルで公開します。

まず1回目の専門部会です。
2017年度第1回高知県専門部会議事録
2017年8月2日に開かれています。
公益委員から部会長と部会長代理を選びます。運営規程もほぼ例年どおりのはずですが、ここで確認します。
労使が意見を戦わせる前に、高知県内の経済データが配られます。
この1回目は公開していますが、他の審議会では1回目から非公開の場合も多くあります。

要は、1回目は顔合わせをする回だと思ってください。

2回目の専門部会です。非公開審議の始まりです。
2017年度第2回高知県専門部会議事録
2017年8月4日に開かれています。
事務局からデータの追加が配布されます。
その後、労使から基本的主張が始まります。
当然ですが、労働者委員からは引き上げに向けて意見を述べ、使用者側委員からは引き上げる状況にないと述べます。
その後、公益委員を交えて意見交換が行われます。必要に応じて事務局がデータの解説をします。

そして、ある程度話し合いが行われた後、「個別協議」が行われます。
事務局職員もいないところで記録に残らない話し合いをします。
要は、相手方に聞かれたくないような本音トークの時間です。
ここで、29円と7円の数字が出てきて、労使双方が理由を述べます。

3回目の専門部会です。29円と7円の間を詰めていく作業になります。
2017年度第3回高知県専門部会議事録
2017年8月9日に開かれています。
事務局からさらに追加資料が出ます。
直接の意見交換はなく、個別折衝からスタートです。
23円と17円という数字が出ます。しかし、金額の理由はよくわかりません。

これがラストになる4回目の専門部会です。
2017年度第4回高知県専門部会議事録
2017年8月17日に開かれています。お盆をまたいでの開催です。
最初に配布データに関する意見が出てきます。
それが終わると、個別協議です。
かなり長い個別協議が行われています。
それが終わると、公益案となる答申文のすりあわせです。
それが終わると、労使双方から意見を述べます。労使とも賛成する意見です。
念のため採決が行われますが、全会一致です。本審採決は省略されることになっているので、ここから異議申立期間に入ります。

時間は午前9時30分に開始して、終わりが午後4時ですから、丸々1日を使った会議になっています。
しかし、時間は長いのですが、個別協議があるために、労使代表が何を主張しているのか、どういう根拠でその金額になったのかはよくわかりません。しかも、非公開で会議を行っているので、メディアに情報が流れません。このやりとりから、高知県民は置き去りにされています。本当にこれで良いのでしょうか。

最賃議事録全国調査(39)に続く

最賃議事録全国調査(38)

高知を例に専門部会の一般的な流れをとらえてみよう

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