最賃議事録全国調査(7)

地域別最低賃金は都道府県ごとに異なるという、国際的に異例な国です。
2016年度の最低賃金の最低額は、宮崎と沖縄でした。
その宮崎では、どんな議論が行われたのか見てみましょう。

宮崎地方最低賃金審議会の専門部会は、「議事概要」という形で記録されています。
話した文字をそのまま書き記すでもなく、かといって要約するでなくという感じです。

専門部会の1回目は、原則的な考え方を話すところでとどまりますから、具体的な金額審議が2回目からです。
その専門部会の第2回目は8月7日に開かれています。
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労働委員は、こんな金額提示をしていました。
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737円、22円アップというのは、中央目安額です。
したがって、この話の内容は、中央目安額でやむなしだとは思うけれども、そうすると全国単独最下位になるので、目安額に上乗せしてくださいというものになっています。

経済状況が厳しいから賃上げしないと、よりいっそう地場の景気は悪くなると思うのですが…。

その後、使用者側も意見を述べたあとで、「全国最下位」という点について部会長が疑問を持ったようです。
そこで、こんな質問をしてしまいました。

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目安にプラスする考え方はあると思うと述べた後、それを宮崎労働局の事務局の職員に尋ねてしまっています。
そして、事務局職員は、「賃上げ額の根拠が明確に示されていない中で、宮崎だけが中賃目安と違ってくるというのは、ダメージが大きいと感じる」と意見を述べてしまっています。

事務局は、審議委員ではありません。あくまでも事務局です。
「中賃目安と違ってくるというのは、ダメージが大きい」と述べることは、審議委員に対して予断を挟むもので、あってはならないものです。

実は、宮崎に限らず、非公開審議のもと、事務局が委員の間を取り持ち、水面下で動いていると言われています。
それがたまたま表に出たものではないかと思われます。

最賃議事録全国調査(8)へ続く

最賃議事録全国調査(7)

全国最下位だった宮崎はどう議論したのか

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