青森県最低賃金専門部会の議事録が1年以上かかって入手できた話

2017年度地域別最低賃金を決めた地方最低賃金審議会の議事録を集める調査は、2019年6月でようやくそろうことになりました。
それも、青森労働局が、会議を非公開としている専門部会の議事録を、丸ごと不開示にしたためです。
どうも、担当者は、情報公開法を知らないようです。

おかげで、厚労省の担当者も対応に追われることになりました。
もちろん、こちらも対応に追われることになりました。
青森の担当者には、厚労省からおしかりが行ったようです。

みんなが不幸です。

さて、本題です。青森の専門部会の議事録は6月1日に手元に届きました。
初公開です。

第2回専門部会

1回目はすでに公開されている会議でしたので、議事録も入手できていました。
非公開だった2回目から見ていきましょう。

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部会長から、労使双方に基本主張と一番最初の金額提示をと促されます。
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労側42円、使側6円です。
これも想定の範囲内です。

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また、実地実施を久しぶりに行ったことが記録されています。
どうやら使側に対する意見聴取だけだったのでしょうか。

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労使双方から話を聞く方が公平とは思いますが、まず、実地視察に出かけたことについてはプラス評価してよいでしょう。

個別折衝の一部が記録に残る第3回専門部会

3回目の専門部会です。これが8月7日です。
10月1日発効を目指すなら、ここがタイムリミットですが、青森はここで終わりません。
順に見てみましょう。

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個別折衝が始まります。
労使どちらから話を聞くか、つまり、どちらから先に金額を妥協させるかという問題になるので、順番も問題になったりします。

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その個別折衝ですが、他にはない記録の取り方をしています。
労使委員の入室や退室が記録されたあと、部会長が切り出します。
途中、公労使委員が何を話したかの記録は止められていますが、最後の部会長のまとめが記録されて、労使委員が交代します。

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個別折衝の本当の中身はわかりませんが、部会長の前後の文脈から考えて、何が起きたのか想像しやすいようにはなっています。

山形「全会一致でまとまりそう」の予言はなぜできたのか第4回専門部会

最終回となる第4回専門部会は8月9日です。
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冒頭、事務局がおやっと思うことを話しています。
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他局がどのように結審したのかは、厚労省から随時入ってきます。
また、ブロック単位で情報交換しているらしいことも議事録を読んでいるとわかります。

しかし、山形の箇所は異なります。

山形は、青森と同じ日取りで審議を進めているというような状況ですが、動きとしては、全会一致でまとまりそうだというふうな状況を聞いております。

山形では、前日の8月8日、労使の意見が一致せず、物別れに終わっています。
さらに、同日同時刻の8月9日、労使の意見が一致せず、公益見解が示された後、労使双方がそれに同意して全会一致となっています。

議事録だけ読んでいる立場としては、誰かが嘘をついています。

  • 山形の事務局が、まだ労使が一致してないけど、一致するはずと嘘をついた。
  • 山形の事務局は、まだ労使が一致してないと言ったのに、青森の事務局が嘘の報告をした。
  • 山形の委員は、表向き不一致だったけど、口裏を合わせて全会一致にすることを決めていた。

人狼ゲームみたいですね。

それはともかく、最終的に青森は、労使が一致せずに公益委員見解が示されました。
こんな内容です。
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公益委員が部屋から出て行って、事務局が呼ばれて出て行って、できあがった文章がこれです。
4に金額が書いてあります。
しかし、どうしてその金額なのかは、3に「諸般の事情を総合的に勘案」とあります。

何が諸般の事情なんですか?

非公開会議のため、傍聴もできません。
議事録は非公開文書のため、記録を入手するのに、何ヶ月もかかります。
異議申出制度の仕組みもあるのですが、それは答申から15日以内にしろと法律に書かれています。

無茶でしょ?

しかも、諸般の事情とはいったい何のことなのか、具体的にいままでの議論の中のどの部分を指しているのかわからないので、どうとでもとれるんです。

不親切じゃないですか?

異議申出制度は、最低賃金法に定められています。
非公開であることにも異議はありますが、仮に非公開にしているのなら、それが機能しないような内容の薄い答申文では困ります。


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