バイトを辞めると言ったら損害賠償請求されそう!どうしたらいい?

夏になるとブラックバイトのご相談が増えます。今回は、このようなご相談です。

急に海外留学が決まりました。家庭教師のアルバイトをしているのですが、事情を説明して辞めさせてほしいと連絡したところ、損害賠償請求すると言われました。たしかに、かつて途中で辞めないといった誓約書も書かされました。また、初めて聞きましたが、これは労働契約ではなく業務委託契約だとも言ってきました。どうしたらいいでしょうか。

本当にひどいブラックバイトです。

業務委託なの?

これまでにも、バイト先を辞めたいと言ってきたら損害賠償すると言われたというご相談が寄せられており、ご紹介してきました(過去記事「大学生アルバイトが辞めると言ったら損害賠償請求する会社がでてくるブラックな社会になってきた」)。

しかし、労働者には退職の自由があります。期間の定めがある場合であっても、相当の理由があれば退職することが可能です。
しかも、今回の場合は、大学生で、急に海外留学の話が決まったために家庭教師のアルバイトを辞めさせてほしいと申し出たという例です。
これで会社が損害賠償請求したら、笑われるのは会社側です。

ただ、一点考えておきたいことがあります。会社側が「業務委託契約だ」と言ってきたという点です。
教育産業では、こうした業務委託契約が結ばれることがあります。
家庭教師の場合、一般の労働者と異なり、その職務の遂行には細かな指示を受けることなく、独自のスキルを使って、自主的に決められる部分があるためでしょう。
本当に業務委託だとしたら、家庭教師である大学生は、個人事業主なので、労働者とは異なる取り扱いになります。

ですが、実態としてそのようなことがありえるでしょうか。

たとえば単価交渉はできるでしょうか。受託者(家庭教師)が本当に独立した個人事業主なら、委託者(家庭教師会社)に対して単価交渉ができるでしょう。しかし、そうした形跡はありません。
二次下請けに出すことはできるでしょうか。受託者は労働者ではありませんので、その仕事を他の人に下請けに出すことができなければなりません。しかし、家庭教師という性格上も、そのようなことができるとは思えません。

他にも労働契約と業務委託(請負)契約を区分する方法はありますが、大学生のアルバイトを個人事業主と言い切るには、かなり苦しいものがあるはずです。

それに、相談者は、業務委託契約だということをそのとき初めて聞いたとも言います。
したがって、「偽装請負」の可能性が高く、もし仮に会社側がそのような主張をしてきた場合は、実態として労働契約であると主張していいでしょう。

ブラックバイトは社会問題になっています。政府も対策に重い腰を上げています。ブラックバイトに泣き寝入りせず、ぜひご相談ください。

(追記)
記事を投稿した直後、家庭教師の契約を業務委託に偽装している問題がニュースになりました。

家庭教師の大学生を不当な契約で働かせているのは「」にあたるとして、愛知県内の弁護士や大学教授らが25日、名古屋市内で会見し、同市の家庭教師派遣会社に対し、是正を求めたことを明らかにした。労働基準監督署にも是正を申し入れるという。
会見した「ブラックバイト対策弁護団あいち」によると、この会社は雇用契約ではなく、学生を個人事業主として扱い、業務委託契約を結んでいた。そのため社会保険加入のほか、解雇や最低賃金、労働時間などの規制を免れ、労働者の権利が保障されていないという。
中日新聞 家庭教師のブラックバイト、弁護士ら是正申し入れ 2016年7月25日

会社側が業務委託契約だといって、本来やるべきことを免れようとするケースです。

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