パワハラと言われそうで上司として部下をどう叱ればいいかわからない

今回は、こんなご相談です。

いま一つの部署を任されていますが、上司から呼び出され「部下に対してパワハラをしている」と言われています。現にその部下は欠勤しています。仕事のミスを叱ったのは事実ですが、どうすべきなのでしょうか。

ハラスメント防止が企業の義務になる日は近い

セクハラやマタハラについては、企業の防止義務が明確化されています。
世界的な動きとなって、ハラスメント全体が防止義務とされることがILOの方針となっています。
とうぜん、日本政府もそれに従わなくてはなりません。

経営者の一部には、「ハラスメントを防止したら上司が部下を育てられない」などと非科学的なことを言っています。それは、まるで体罰を容認するような誤った考え方です。

上司としての肩書きをもって部下としての肩書きを持った人を叱っているかどうか

さりとて、パワハラと指導の線引きは難しいのではないかと思われるでしょう。
上司であれば、当然悩むところです。

こう考えてください。
あなたが叱っているのではありません。
上司という肩書きがそうさせているのです。
そして、相手を叱っているのではありません。
相手が部下であるという肩書きに対して叱っているのです。

つまり、組織として動いているかどうかです。
ヒトという生き物は、高度に社会化されています。
社会化されなければ、そもそも生存ができません。

仮に今、山の中にぽんと放り出されたら、生きていくことはできないでしょう。
集団で、社会化されているから、人間は生きることができます。

その組織を維持するために、あなたがやっていることは、組織の人としてやったかどうか。なおかつ、相手も組織の人として受け止めたかどうか。そう考えてみてください。

感情ではなく科学的に

子育てが一番わかりやすいのですが、実のところ、ヒトは子育てを本能ではできません。学習行動になります。いろいろな人からアドバイスをもらい、いろいろなことを調べ、手探りで行っています。
その際、一番やってはいけないことは、感情的に動くこと
親であるという肩書きを忘れ、相手が子どもという肩書きであることを忘れて行動することは、時に悲劇を招きます。

上司としても同じ。
絶対に自らの感情で行動してはなりません。
部下である相手は、あなたの感情を受け止めるすべもないし、必要もないし、その時点でパワハラの入り口になります。

自分がやってみたらどうなるか

それでも、部下のやったことについて叱らなければならないときはやってきます。
しかし、それはあなたの責任です。
なぜなら、部下の責任は上司の責任だからです。

部下がなぜミスをしたのか、それはまず自分がやってみることです。
その部下と一緒にやってみてください。
自分も失敗するかもしれない、ミスの原因を発見してくれるかもしれない、それによって正解に近づきます。

いきなり本番ではなく試しにやらせて失敗を最小限度に

人手不足の昨今、修練不足の部下をいきなり本番投入する会社があります。
これは非常にリスキーです。
人間は必ず失敗しますから、しかも、その確率の高い人を本番投入することは、もうけを失うことに直結します。

まずテストさせてから本番投入すべきです。
そうしないと、ミスしたときに部下の責任は大きくなるのですから、あなたの責任も大きくなります

褒めることも叱ることも正しく評価してこそ

褒めて伸ばせ。
よくそう言います。
確かにそれは半分正解です。

正しくは、褒めるべき時に褒めて伸ばせ。

本人がこれはうまくいったと思っていないのに、褒められても、何にも見てくれないで口ばっかりの上司だなと思うだけです。
ということは、そうです。
叱るべき時に叱って伸ばせ。

あ、これは失敗したなと思うときに、ちゃんと上司が叱ってくれるようであれば、きちんと評価する人だと思ってくれます。さらに、そのカバーを適切に行う上司であれば評価が高まります

失敗は他人の見本にする覚悟で

そうはいっても、今回の相談者のように、部下に対してパワハラを行ってしまった可能性があるケースは起きてくるでしょう。
日頃の人間関係はどうか。
何がきっかけだったのか。
そのときに自分がどう行動したのか。
そのことを真剣に考えてみてください。

会社の中には、こういうことをうやむやにしようとしたり、どちらかを辞めさせようとするケースがあります。しかし、それは間違いです。
ハラスメントは起きうるもの。
起きたときにどう対処すべきか。
起きないようにどうすべきだったのか。
そのことを他の労働者に学ばせるべきです。
そうして初めて会社は良くなります。


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