精神障害などで通院する場合に自己負担を軽くする制度

仕事や生活が不安定な低処遇労働者は、うつ病などの精神疾患にかかることがあります。職場のパワハラが原因で、精神的にダメージを受けることもあるでしょう。

仕事を休職すると、健康保険の傷病手当金を利用して療養しますが、病院や薬局で支払う金額が高くてびっくりすることになります。そのようなときは「自立支援医療」を利用しましょう。

自立支援医療制度を利用しよう

通院している医療機関が、自立支援指定機関に登録されていれば、自立支援医療(精神通院)が利用できます。心身の障害で治療を続ける必要があるときに、自己負担額を軽減してくれます。

対象となる疾患は、次のようなものです:

  • 統合失調症
  • うつ病、躁鬱病などの気分障害
  • 薬物やアルコールなどによる急性中毒やその依存症
  • PTSDなどのストレス障害やパニック障害などの不安障害
  • 知的障害、心理的発達の障害
  • 認知症
  • てんかん   など

自立支援医療は、自己負担額を1割に軽減します。たとえば、一月の医療費の自己負担が6000円(3割負担)だとすると、2000円に軽減されるので、経済的に助かります。さらに、所得に応じて一月あたりの負担上限額が設定されます。

なお、精神障害と関係ない疾患で病院にかかる場合、それは対象外となります。

手続きをしよう

自立支援医療を利用するには、まずかかりつけ医に相談しましょう。決まった様式の診断書を書いてもらう必要があるからです。

申請書は、市町村の担当窓口にあります。事情を説明して、どんな書類をそろえ、どこに何を書くか説明を受けましょう。

  • 自立支援医療(精神通院)支給認定申請書
  • 自立支援医療(精神通院)診断書
  • 保険証
  • 世帯の所得状況がわかる書類

病院や薬局は、それぞれ1カ所に指定することになります。

1年ごとに更新

自立支援医療(精神通院)は、1年ごとに更新手続きが必要です。定期的に通院してください。

精神疾患にかかり、休職すると、生活リズムが崩れて、それだけで不安感が増します。経済的な不安は、拍車をかけます。しかし、必ずなんとかなります。この制度もそうした不安を和らげてくれるでしょう。

レインボーユニオンには、さまざまな理由で労働条件のよくない職場で働かなければならなかったり、精神疾患にかかってしまった組合員がいます。あなたはひとりぼっちではありません。ぜひレインボーユニオンに加入してください。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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