5月分賃金”全従業員”に支払い決定!ユニオン・ランチ

自己破産したユニオン・ランチで、6月4日付で5月1日から5月30日分の賃金が支払われることが決定しました。

9日の支払予定です。

4月21日から30日分の賃金と退職金の支払いはまだです。これについては、労働債権として確保することを目指します。また、こうした倒産の引き金を引いた金融機関への責任追及も行っていきます。

私たちは、この件で声明を発表しました。


      未払い賃金5月分の、全員への支給を勝ち取る!
               ご支援、ご協力ありがとうございます。

                                              2025年6月7日                
                                                    全国一般労働組合全国協議会  
                                                      中央執行委員長  大野  隆
                                                    レインボーユニオン          
                                                      代表       山崎 武央
                                                    全国一般ランチユニオン    
                                                      委員長      伊藤 厚志

私たちは、2025年4月30日の(株)ユニオン・ランチの突然の倒産・破産手続開始によって、職場を失い5月30日に解雇が通告されました。私たちは、最低賃金近傍で働き、年金生活者も多く、貯蓄のない中、今後のくらしをどうするか途方に暮れていました。さらに会社は、取引先に対しても突然の取引停止を行い、無責任な対応で一切の社会的責任を取っていません。
このような困難に対して、自らの手で解決しようと「全国一般ランチユニオン」を、レインボーユニオンの分会として結成しました。
5月12日には解雇された労働者が集まり、説明会を開く中で、6名で労働組合結成を行いました。翌13日には説明を行なわない遊道社長に対し、団体交渉の要求と緊急の申し入れを行い、一定の回答を得ました。ハローワークへ出向き、集団での説明会の開催と、会社の迅速な離職票の発行・他の指導を要請しました。破産管財人のもとを訪れ、未払い賃金や退職金の支払いを行うように要求もしました。富山労働基準監督署にも何度か足を運びましたが、未払賃金の立替払制度や年次有給休暇の扱いについて問い合わせをし、いくつかの要請も行いました。
このような取り組みの中で、会社はようやく5月23日に従業員向け説明会を開きました。しかし、集まった従業員に対して用意された椅子は少なく、制度の説明があるだけで、誠実な謝罪は最初から用意されていなかったと感じています。謝罪については、後日、当組合員にだけ文書が送付されてきましたが、ここにも会社の目がすべての従業員に向いていないのではないかと疑問を持たざるをえません。
こうした中で私たちは、6月4日、5日に「くらし労働相談会」を開きました。最悪のケースを想定し、生活が立ち行かなくなる従業員の相談を受け付けました。
直近では、5月1日から30日の賃金について、支払われる従業員とそうでない従業員の出る可能性があるとの破産管財人の回答も広く知らせました。
結果として、破産管財人は「5月1日から5月30日分給与支払い決定についてのお知らせ」の中で、5月1日から30日の賃金を6月9日に支払うとしました。
倒産後に立ち上げた労働組合でしたが、これまでのたたかいは、富山のみなさんやマスコミをはじめとしたみなさんの後押しとご支援あっての賜物です。
本当にありがとうございます。
今後は、未払いとなる4月21日から4月30日の賃金と退職金などの労働債権の獲得と、倒産の引き金を引いた金融機関の責任も追及していく所存です。労働組合を大切にし、仲間に寄り添いながら様々な取り組みを進めてまいります。
今後ともご支援ご協力、ご指導よろしくお願いします。
                            以 上

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