固定残業代なんて信用したくない

ハローワークの求人票を見ていると、ときおり「固定残業代」を見かけます。この場合、その会社に応募するかどうか、他社と比較するときにマイナス点をつけてもいい気がします。

固定残業代はおかしな手当

固定残業代とか、そうした内容の手当は、一定時間分の時間外労働、休日労働および深夜労働に対して定額で支払われる割増賃金のことです。

たとえ残業の時間がゼロ時間であっても、その固定残業代は支払われます。

また、一定時間の残業までは、その固定残業代が支払われます。

しかし、一定の残業時間を超えると、追加で割増賃金が支払われます。

このように、常に会社が損をするおかしな残業代です。真面目な会社ならば、ちゃんと残業代を計算して支払えばよいだけのことです。

固定残業代の記載

固定残業代は、求人票にはこのように書かれているはずです。

①基本給 ☓☓円

②■■手当(時間外労働の有無に関わらず、◯時間分の時間外手当として▲▲円を支給)

③◯時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給

もし、◯時間が45時間に近いようなら特に気をつけてください。

問題はごまかす場合

この固定残業代が問題になったのは、残業代をごまかす会社がたくさんあったことです。

つまり、基本給を極端に低くして、固定残業代をたくさんつけます。どれぐらい残業しても、そこそこ多めの手取りがあるので、多くの労働者は文句が言いづらいままになります。

そして、一定時間を超えても、追加の残業代を支払いません。

こうなると、会社としては、労働者を働かせ続けたほうが得になるので、際限なく長時間労働になっていきます。

そして、労働者は、健康や家族生活が壊されていきます。

残業は例外

そもそも、残業は例外でなければなりません。最初から固定残業代を支払う会社は、時間内に仕事を終わらせようという気のない非生産的な会社です。

やはり、求人票に固定残業代の記載がある場合、その会社に応募することは後回しに考えて良いのではないでしょうか。

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