休憩中はスマホをいじるだけの職場どうしよう

こんな悩みです。

職場の休み時間は会話も少なく、それぞれがスマホの画面をのぞきこみ、自分の世界で過ごしています。スマホが普及してネットでつながりやすい時代になりましたが、むしろ人の心は遠くなったように感じられます。少しさみしい気がするのですが、どうしたらいいでしょうか。

つながりはもちたい

人間は、集団を好む生き物です。

なぜスマホを眺めているかといえば、それはスマホの向こうにいる誰かとつながっていたいからです。

オンラインで対面することのメリットもデメリットもありますが、この流れを止めることはできません。この技術をどう生かすかは、私たちにかかっています。

労働運動では、気軽に全国会議が開かれるようになりました。そのときに参加できなくても、アーカイブを利用する方法もあります。人がたくさんいると質問しずらいわけですが、オンラインだとそれが少し薄まって、発言しやすいという人もいます。

お悩みは、職場の人間関係が希薄になっていることについてですが、休憩時間中は労働者個人が自由に使える時間なので、職場の基本的な人間関係づくりは、勤務時間中に行うべきです。そう考えれば、なぜ勤務時間中に私たち労働者が分断されているか、そうした視点で点検してみましょう。

現実の人間関係で大事なこと

ところで、会社というもうけをあげるための組織の中で、働かされる労働者の間の関係には、何が必要でしょうか。

それは、職務に忠実であることです。そして、自分に与えられた職務をこなしていくためには、周囲の労働者や使用者とやりとりが必要です。基本的には、感情的ではなく、論理的でなければなりません。

ですが、人間は感情の生き物です。周囲の人とは感情的なつながりも必要とされます。

そのとき必要なことは、相手を信頼し、他人に敬意を払うことです。

職場で分断されがちな人間関係をつなぎ、裏切られることのない安心感を生み出して、互いに信頼関係を結べるようにしましょう。

さらに、人事評価で高い評価を受けて成功する人も、自分だけでその成果が得られたのではなく、支えてくれた家族、友人、職場のなかまのおかげと考えて、そうした人たちに常に敬意を払うことが必要です。

労働組合は、その中で矛盾しない組織です。世の中には、第二人事部と揶揄されるような御用組合があります。そこでは、労働者どうしで本音が言えません。ひどい場合は、足の引っ張り合いをします。人間関係が作れないばかりか、悪い方向に作用します。労働者どうしが結びつくには、本物の労働組合でなければなりません。

お悩みのケースでは、職場に本物の労働組合がないと思われます。

人間関係を深めたいと考えたら、労働組合を作ってみましょう。労働組合の運営は、町内会と同じです。役員を決め、予算を決め、活動を決めるだけです。何も難しいことではありません。

休憩時間は、労働時間ではないので、組合活動ができます。

ニュースを作って手渡したり、活動の反省や今後の予定を話し合ったりしてみましょう。仕事上の不満も出てきますから、それは要求にまとめて、会社と交渉しましょう。いろいろなことがよい方向に動き出せば、自信もつくでしょう。

もちろん、すべてうまくいくわけではありません。それは会社の商売と同じです。へこたれずに取り組みを進めてみましょう。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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