家賃を滞納、子供にご飯を買ってやれない

コロナ禍で失業したり、収入が減ると、とたんに生活が苦しくなります。

夫が失業して収入がありません。家賃は1か月分滞納しています。二人の子どももいますが、ご飯を買ってあげられません。電気を止めると連絡も来ています。しょうがないので、サラ金で借り入れしてしてしまいました。通勤に使っていた自家用車は持っています。どうしたらいいでしょうか。

生活費の貸付もある

生活が立ちゆかない場合、社会福祉協議会で生活福祉資金を利用することができます。また、現在は、新型コロナウィルス感染症の影響を受けているケースで特例もあります。

サラ金を利用する前に、公的な貸付を利用しましょう。

ただし、これは「貸付」であって、「給付」ではありません。

生活保護を利用

生活費の借入れでなんとかなりそうにないときは、生活保護を利用しましょう。

生活保護は、国で定めた最低生計費を下回る収入しかない場合、利用することができます。状況から考えて、生活保護を利用することが適切です。

福祉事務所(一番近くの役所でいいです)へ行って事情を説明し、申請します。銀行口座の通帳などの書類があれば、客観的に説明することができるので、ある分は持って行くといいでしょう。一方、書類がないから申請できないわけではありません。書類は後で揃えるとして、その場で申請書を書いて提出してください。生活保護の申請は、私たちの権利です。とにかく、何を言われても、何度でも「生活保護の申請をします」と言ってください。

なお、自家用車を気にされていますが、今後、就職活動をしていくことになります。その際、自家用車がないと通えないところも多くあります。仮に、売り払っても、いくらにもならないでしょう。このような場合、自家用車を処分してしまうと、就職できないことになります。自家用車を持っているからと言って、生活保護を利用できないことはありません。実際、いまここに自家用車があったとしても、子どもたちの食べ物になるわけではありません。気にせず、生活保護を申請してください。

私たちの考え方

私たちレインボーユニオンは、労働組合です。労働組合とは言っても、低処遇な労働者が加入しているので、生活保護を利用することがあります。

もし、生活保護に関して支援してほしいと思う方がいらっしゃれば、私たちの考え方についてご理解ください。

まず、生活保護の窓口は、一人で行こうと、支援団体がついて行こうと、地方議員がついて行こうと同じ対応でなければなりません。生活保護は私たちの生存権を支える大事な制度です。それを人によって違う対応をしてはなりません。

次に、私たちの組合員になってもらったあと、周りの力は借りたとしても、自分の力で解決します。その場は救ってもらったとしても、それでは、次も同じことが起きます。課題は、繰り返しやってきます。だんだんと自分で解決できる能力を身につけていく必要があります。

最後に、経験をつんだり、いろいろんと調べたりして、次の人の手助けをします。自分の経験は、自分だけのものではありません。他の人も同じような経験をします。そのとき、自分の経験や知識を使って、手助けする側にまわってください。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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