生活保護世帯から大学などに進学したい

生活保護を利用している世帯から大学などへ進学することは、金銭面で容易ではありませんが、決して閉ざされたものではありません。確かに、進学によって自分自身の生活保護は停止となる「世帯分離」という措置が取られますが、ご家族は引き続き生活保護を利用できますし、国や大学の修学支援制度を活用することで、経済的な負担を軽減しながら学ぶことが可能です。

進学を考える上で重要なポイントは、早めの情報収集と準備です。

まず、修学支援新制度について詳しく見ていきましょう。この制度は、授業料等の免除または減額に加えて、給付型の奨学金も支給される場合があります。成績基準だけでなく、学習意欲や進学後の学びの計画なども総合的に評価されます。高校の先生に積極的に相談し、制度の詳細や申請方法について早めに情報を集めておきましょう。

次に、入学金の準備についてです。高校在学中にアルバイトで貯蓄することは有効な手段ですが、収入を得たら必ず福祉事務所に申告し、「収入認定除外」の手続きを行う必要があります。この手続きを行うことで、アルバイトで得た収入が入学金として認められ、生活保護費から差し引かれることなく貯めることができます。手続きを怠ると、保護費の返還を求められる可能性もあるため、忘れずに行いましょう。

また、アルバイトをする際には、学業に支障のない範囲で行うことが重要です。残念ながら、世の中にはブラック企業もあります。そうしたところに就職してしまったと感じたら、レインボーユニオンに相談してください。

進学後、生活費は基本的に奨学金やアルバイトで賄うことになります。大学には、日本学生支援機構の奨学金だけでなく、大学独自の奨学金制度や、民間団体の奨学金制度など、さまざまな種類の奨学金があります。これらの情報を集め、自分に合った奨学金を申請しましょう。また、大学によっては、学生寮が比較的安価に利用できる場合や、学内のアルバイトを紹介してくれる制度もあります。これらの情報を活用することで、生活費の負担を軽減できる可能性があります。

さらに、住居費以外の生活費は自分で用意する必要がありますが、家族と一緒に暮らすことは可能です。

生活保護を受けている世帯からの大学進学は、さまざまな手続きや準備が必要となりますが、決して不可能ではありません。積極的に情報を集め、周りの人に相談しながら、夢の実現に向けて一歩ずつ進んでいきましょう。

大学に進学することは、将来の選択肢を大きく広げるチャンスです。諦めずに、自分の可能性を信じて挑戦してください。

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