最低賃金より低いのに時給を上げてくれない

最低賃金の改定される時期ですので、賃金額が変わるかもしれません。ですがすべての使用者が理解しているわけでもありません。

こんなご相談です。

個人事業主のところで学生バイトしています。最低賃金が上がったので、私の時給も上がると思っていましたが、上げてくれません。最低賃金未満で働いています。給料明細を捨ててしまったのですが、どうしたらいいでしょうか。

最低賃金とは

最低賃金は、最低賃金法の趣旨に基づき設定されています。

この法律は、賃金の低廉な労働者について、賃金の最低額を保障することにより、労働条件の改善を図り、もつて、労働者の生活の安定、労働力の質的向上及び事業の公正な競争の確保に資するとともに、国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。

最低賃金法1条

労働組合のない職場では、なかなか賃金が上がりません。そればかりが低下する圧力がかかります。

そこで、国の法律で最低限度の金額を決めることになっています。

とは言っても、日本の最低賃金法は、労働者の生活だけでなく経済の話も入り込んできます。

地域別最低賃金は、地域における労働者の生計費及び賃金並びに通常の事業の賃金支払能力を考慮して定められなければならない。

最低賃金法9条2項

労働者の生計費や賃金のアップダウンに合わせて考慮されることは当然としても、「通常の事業の賃金支払能力」という使用者側の問題をこうした法律に含めることは世界の非常識です。このため、最低賃金額が低く設定されています。

問題があって、その低い最低賃金額だとしても、その金額より下回ることは許されません。

立証すべきは使用者

給料明細を捨ててしまったとのことです。

たしかに、どれだけの時間を働いて、いくらもらったのかがはっきりすれば、労働基準監督署に申告することは容易です。

ですが、それがなくても、最低賃金額未満しか受け取っていないことは事実でしょう。

銀行振込ならその通帳を持って行く方法もあります。手渡しなら、自分のメモでもかまいません。

労働基準監督署は、そうした申告をもとに、労働時間の記録と賃金台帳を使用者側に要求します。そこからはっきりします。

基本的に、残すべき重要な書類は、使用者が最低3年間保存する義務があります。立証すべきは使用者ですので、労働基準監督署に申告しましょう。

ユニオンにも

最低賃金といういちばんわかりやすいものですら守らないということは、いろいろな違法な働かせ方をしている可能性もあります。

同じように働いている人も被害にあっているのではないでしょうか。

これを解決するには、労働組合(ユニオン)に加入して交渉によって解決する方がいいでしょう。

労働組合は、教科書で習ったことはあると思います。ですが、学生だと、加入して、行動したことがある人はまずいないでしょう。

学生であっても、もちろん加入できます。お住まいの地域にいろいろなユニオンがあるでしょう。検索して探してみてください。

労働組合は、基本的人権の一つである労働基本権を利用してつくられる団体です。あなたの人権がないがしろにされているのですから、労働者の力をひとつにあつめて解決しましょう。

実際、最低賃金以下しか支払われていなかった組合員が、労働基準監督署に申告。過去分を含めて和解できたケースもあります。

にいがた青年ユニオンは、そうした労働組合の一つです。労働者なら誰でも加入できます。ぜひ相談してください。

お問い合わせ

最低賃金より低いのに時給を上げてくれない

この記事が気に入ったらいいね!しよう

にいがた青年ユニオンの最新ニュース情報をお届けします


Twitterでも最新ニュース情報をお届けしています。


LINE公式から相談できます。

にいがた青年ユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。「にいがた」発祥ではあるが、どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できる。もちろん、「青年」でなくても加入できる。

相談する
最新情報をチェックしよう!