アルバイト先が辞めさせてくれない

少人数のアルバイトが主戦力の職場もあります。

アルバイト先は人手が少なく、辞めようとしても辞めさせてくれません。上司は「会社がどうなってもいいんですか」と問い詰められて、とても怖いです。どうしたらいいでしょうか。

辞めたいときに辞められる

奴隷がいたころ、奴隷は商品として売り買いされていました。人格そのものが商品で、持ち主がいたわけです。

しかし、労働者は奴隷ではありません。私たちは、自分の労働力を売る代わりに、等価な賃金を受け取って生活しています。人格まで支配されていません。

また、労働力は「商品」としての一面がありますから、誰に販売するかは、労働者が決められます。いまの使用者が販売先として嫌だと思ったら、雇用契約を打ち切ればいいだけです。

つまり、労働者は、退職することを伝えれば、辞めることができます。民法上では、無期契約の場合、退職日より14日より前に通告すればいいことになっています。就業規則に定めがある場合もあるので、そちらもチェックしましょう。

ただし、有期雇用契約の場合は、期間の定めそのものが労働条件ですので、基本的に、労使の合意がなく変更はできません。

会社がどうなるかは使用者の責任

「会社がどうなっても」の下りですが、仮に、会社がとても儲かって繁盛したとき、そのもうけをすべてを受け取れるのでしょうか。そんなことは、ないでしょう。逆に、会社がとても損をしたとき、その損をすべて引き受けるでしょうか。そんなこともありません。

会社がどうなるかを考えるのは、使用者の責任ですし、だから、そのもうけや損を引き受けるのは使用者です。

もしも、あなたに辞めてほしくないと使用者が考えるのなら、労働条件を引き上げて、辞めないでほしいとお願いしてくればいいだけのことです。

労働組合に入ろう

一人で対処することができないときは、労働組合に入って、会社に通告しましょう。たいがい、この時点で、退職に同意するはずです。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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