休憩が取れないし、休めもしない、すぐ辞めていく職場をどうしたら

こんなご相談です。

私の部署には2人しかいません。そのため1人が休むとカバーする人がおらず、仕事が回りません。ずっと休みが取れません。また休憩時間もありません。上司に訴えても、「あなたの能力が低いからだ」と言われ、取り合ってもらえません。新しい人が入ってきても、すぐ辞めていってしまいます。

労働組合を作ろう

まず、労働組合を作りましょう。そうするとできることが増えます。

まず、休めないという問題です。

これは一度、仕事を止めることが正解です。

こちらがどんな態度をとったとしても、上司は仕事が回っている限り対応を変えません。重要な部署であればあるほど、仕事を止めることが効果的になります。具体的にどうしたら良いでしょうか。

ここで、労働組合を作ったことが生きてきます。

労働組合はストライキができます。ストライキを行って仕事を止めてしまえば、上司は次から態度を改めます。

あなたと同じ部署のもうひとりと一緒に労働組合に入って、ストライキを行いましょう。

休憩が取れるようにするには

労働組合を作ると、会社と団体交渉することができます。会社は労働組合との交渉を拒否することはできません。

休憩をとらせないことは違法ですので、団体交渉ではそのことを指摘してください。また働いた分は賃金を支払わせてください。

同時に、労働基準監督署へ申告しても良いでしょう。

労働組合はやったことがない

「労働組合する」という動詞はありませんが、仮に作りましょう。

労働組合したことがある人は少数です。

労働組合に加入している労働者は5人に1人以下ですし、労働組合に加入していても、自動的に加入させられていたりするので、意識的に活動した人はなおのこと少数派です。

労働者個人では、職場の問題に対して、我慢して働くか、辞めるかの2択しかありません。たとえ死ぬほど休めなくても、生活のことを考えると悩まざるを得ません。

ですが、労働組合してみると、できることが増えます。具体的には、「交渉する」と「行動する」の2つです。労働者どうしが集まって、話し合い、交渉し、行動すれば、会社はワンマン社長のためではなく、みんなのためになります。これが「労働組合する」という意味です。

労働組合を作っても、労働組合し続けることが必要です。

一時的に解決したように見えても、その課題の原因を取り除かない限り、また復活しますし、あるいは、別の問題が見つかります。みんなで話し合い、交渉し、行動し続けなければなりません。実際のところ、労働組合し始める時よりも、労働組合し続けるほうが大変です。

問題のない職場は1万社に1社あるかどうかです。あなたの職場は、その素晴らしい職場ではありません。

もしかしたら、労働基準監督署ならなんとかしてくれるのではないかと思いつく人もいるでしょう。たしかに、一部の問題は解決する可能性があります。休憩時間は、労働時間が6時間を超えれば必要だと労働基準法で定められているからです。ただし、会社によっては、労基署に申告したのは誰か「犯人探し」をしますし、そうした指導は一時的なもので、労基署はいつも監視してくれるわけではありません。

労働組合し続けることは、とても大変です。エネルギーが必要です。ですが、やれることは増えるし、働きやすく幸せな職場を維持します。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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