お互いに求職活動を支えましょう
もっとも弱い立場の派遣労働者に襲いかかる「派遣切り」。期間工も解雇、雇い止め、更新拒絶が増えています。そして、正社員にも解雇の嵐が襲いかかっています。一度、「非正規」に落ち込むと、なかなか正規の職が見つかりません。
仕事はあっても生活が出来ない。こういう「半失業者」が増えています。
こんな貧困の罠に落ち込んで抜け出せずに苦しんでいるときは、組合員どうしでハローワークへ一緒に行って、相談しながら面接先を決定してみませんか。
履歴書の書き方や面接に関する助言も行います。そして、見事就職したあかつきには、次の人を貴方が手助けする番になってほしいのです。苦しいからこそ助け合いの就職の相互支援です。
ハローワークでの求人検索のコツ
ハローワークでは、パソコンを利用して求人票を検索します。 1回の作業で15分以内が目安です。できるだけ時間を使わないようにして検索しましょう。ここで時間をかけると、だんだんと求人自体がおっくうになってしまいます。
- 賃金水準は妥協しないようにしましょう。ここを妥協すると、生活できなくなり長続きしません。
- 通勤範囲、業種での絞り込みは、少しゆるめにしておきます。
- 最新の求人だけをチェックします。
- 検索数が10個程度になるように条件をきつくしたり緩めたりします。たくさん検索されている状態から一つずつ見ていくと、長続きしません。
履歴書の書き方
履歴書は、あったことのない人に対して、自分を売り込むための資料です。
氏名や住所など変わらない部分はあらかじめ書いて、何枚か用意しておきましょう。
- なぜその業界を選んだのか、その中でなぜその会社を選んだのかの2つのポイントで考えておきましょう。
- 自分の長所はどのように生かしてきたか、また、どのように生かすことができそうか示しましょう。
- 自分の短所はどのようにカバーしようとしてきたか示しましょう。
写真は、きちんとした服装で胸から上がはっきりを写っているものを使います。枠に沿って真っ直ぐに張りましょう。
名前のふりがなは「ふりがな」と書いてある場合はひらがなで、「フリガナ」と書いてある場合はカタカナで書きます。
住所は、番地やアパート名まで正確に書きましょう。
連絡先は、日中確実に連絡の取れる電話番号にしましょう。携帯番号も書くとよいでしょう。
学歴は、中学校卒業以降を記載します。在籍した学科名まで正式名称で書きましょう。職歴は、会社名を略さずきちんと書きましょう。あわせて退職理由は必ず書きます。最後に「以上」と書きます。
修正液等は使ってはいけません。間違えたら、新しい用紙に書き直しましょう。
丁寧に書きましょう。
書き終わったら、誤字脱字や記入漏れがないか、チェックしましょう。
面接に望む姿勢
書類審査だけでなく、直接面接が行われるということは、会社が自分に興味を持ってくれたということです。しっかり準備して、自信を持って対応すれば、自分の魅力や熱意が伝わるはずです。
- 時間には余裕を持って行動しましょう。やむを得ず、遅刻しそうな場合には、遅れることと到着時間の目処を担当者に伝えましょう。
- 身振り、姿勢、表情、視線、声のトーンなどの 言葉ではないものが面接相手にはよく伝わります 。気をつけましょう。
- 本籍地や家族構成など、自分の仕事のスキルなどと無関係の個人情報を聞いてくる会社は、労働者を大切にしない会社の可能性が大きいので、断りましょう。
生活を支えながら求職活動するには
失業すると、さまざまなことが変化します。どんなことが起き、それにたいして適切に対処しましょう。
生活費
賃金が定期的に入らなくなることから、生活費をどうするか考えなくてはなりません。最後に手元に入る賃金はいつで、それを使っていつまで生活ができるのか考えましょう。そのためには、日常から家計簿をつけたりして、どの程度の支出があるのか把握しておくことが望ましいのです。
それがわかれば、現在の貯蓄でどの程度生活できるかもわかります。生活費で切り詰められるところがあれば切り詰めますが、あまり切り詰めすぎると精神的に追い詰められますので、ほどほどにしましょう。
失業手当を受給できるようなら、ハローワークで受給手続きを行います。失業手当で注意することは、会社が故意に雇用保険をかけていないということもありえます。雇用保険の加入条件をよく確認しましょう。また、失業手当で楽に生活できるわけではありません。計画的に生活しましょう。
年金や健康保険の切り替えが必要なら、市町村役場へ行きましょう。生活費にも困る場合は、そう告げて窓口で相談しましょう。この手続きをしないと、あとで多額の請求を受けることになります。
職業訓練も考慮に
求職活動を行うために、ハローワークへ通いましょう。歩いて行けるような近くであれば心配ないのですが、たいがいが遠くでしょう。交通費を考えると週2回以上通い詰めてもあまりよいことはないかもしれません。
履歴書の書き方や面接方法などで困ることがあったら、それも窓口で相談しましょう。さまざまな講習会が開かれています。場合によっては、職業訓練を受ける方法もあります。生活費を給付するタイプの職業訓練もありますが、訓練後の就職状況について必ずチェックしましょう。
生活リズム
生活リズムが乱れがちになります。規則正しく寝起きするように心がけましょう。
体調が悪いとき
体調が優れないときは、病院へ行きましょう。薬を出してもらう場合は、ジェネリック医薬品(後発医薬品)で薬代を抑える方法があります。薬局窓口で相談してください。領収書は必ず保管しておきましょう。年末調整は会社が行ってくれていたかもしれませんが、失業中の場合は自分でしなくてはいけません。そのときに必要です。