年次有給休暇が思ったより少ない

キャリコネニュースでこんなブラック企業での体験談が投稿されていました。

ある運送会社で働いていた男性。退職前に残っている有給休暇を全て消化したいと会社に伝えた。しかし上司の返事はまさにブラックだった。

「『うちは年間休日125日やろ?そのうちの一部の土曜日を出勤扱いにして、そこに有給を振り分けてるから、お前が思ってるほど有給ないで?』と、勝手に有給を消化していると言われショックを受けました」

年休の消化率が低い

日本は、年次有給休暇の低い国としていられています。

2020年には、日本の有給取得率は45%。台湾が100%、香港が86%、ドイツとフランスが83%となっています(エクスペディア有給休暇の国際比較調査2020年)。

そのため、年休取得率を上げるためのいくつかの方策が取られてきました。

時間を単位として取得できる方法は、事前の労使協定によって可能になります。本来、収入が減らない状態で労働から離れ、リフレッシュすることのできる有給休暇ですが、そうも言っていられなくなって、1時間単位で休めるようにしてあります。

年次有給休暇を取得する時期を労使間であらかじめ定めておく方法もあります。たとえば、1月1日は本来、出勤日ですが、それを労働者全員が有給休暇を取得するといった方法です。

また、年間で10日を超えて有給休暇が発生する労働者については、年5日は利用させなければなりません。これが使用者の義務になったので、会社によっては割り振りをして、計画的に休ませています。

こうしたことを実施しても、年次有給休暇の取得状況が芳しくありません。

これは、有給取得を前提とした人員を確保しておらず、忙しさのあまり休めない心理を生み出しているものです。

労働組合で交渉を

まれに、有給休暇を取得しようとすると邪魔してきたり、あからさまに嫌がる姿勢を見せる会社もあります。

人員不足で休みにくい職場もあるでしょう。

これを解消するには、労働組合を作り、会社と交渉するしかありません。

休みづらい職場は、人が辞めやすい職場です。いい環境ではありません。

労働組合を作ることは、誰にとっても利益があります。ぜひ、労働組合を作りましょう。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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