休職した同僚の仕事も全部私に振られた…これってパワハラじゃないの?

こんなご相談です。

同じ職場の同僚が、病気を理由に休職しました。その人が受け持っていた業務が全部私のところに回されてきたのです。自分の仕事は仕事としてあるままで、業務が2倍になったようなものです。だからといって、上司は私のことを助けてくれるわけではありません。これってパワハラではないでしょうか。

パワハラです

病気を理由に休職することは、誰にでも起きうることです。職場に穴が開くこともあり得る話です。その人が担当していた仕事が宙に浮くこともあり得る話です。

ですが、あなたが全面的に任せられるような状態が正常かと言われれば、普通はそうではないでしょう。

労働者があなたとその人の2人しかいなかったら、休んだ人の仕事は全部こちらに来そうですが、そうでもありません。社長がいくぶん受け持つからです。

休んだ人の仕事がそっくりそのまま回ってきて、上司が助けてくれない状態は、「過大な要求」というパワハラです。

観察しよう

なぜそんなことになるのか原因を見つけましょう。

そもそも業務過多な職場でしょうか。病気による休職というのは、それが原因だったのでしょうか。

なぜ、自分のところにそっくりそのまま業務が回されたのでしょうか。他の人にも受け持たせることをしなかったのはどうしてでしょうか。普段から互いにサポートし合う雰囲気はないのでしょうか。業務を属人的に受け持たせていて、誰もが休めない状態だったでしょうか。

上司はなぜ助けようとしないのでしょうか。その人の資質でしょうか。その上司も忙しくて、かまっていられないのでしょうか。

当然のことですが、原因によって次にとるべき行動は変わります。よく職場を観察して分析しましょう。

行動しよう

パワハラを個人で解決するためには、大きなエネルギーが必要です。

こういうときこそ、労働組合の力を使いましょう。

会社に労働組合がなくても、地域で活動する労働組合があります。たとえば、私たちレインボーユニオンは新潟を中心に活動する労働組合です。こうした労働組合は、全国にあります。

パワハラは、職場に問題がある証拠です。

そのため、同じ職場で働く人も、何かしらの形で不満や不安を抱えています。ただ、上司が怖かったり、何をしても変わらないとあきらめています。そうした人たちと一緒に労働組合に加入しましょう。

労働組合に加入したら、会社に組合結成通知書と要求書を出し、団体交渉を申し入れます。

パワハラのはびこる職場は、経営者としても問題があるはずです。仕事の効率が悪くなることはもちろん、損害賠償請求を受ける可能性があるからです。パワハラは、労使双方にとっていいことはありません。

しかし、最初の一歩を踏み出すには勇気がいるものです。

労働組合には、そうした経験がたくさんあります。まずは、労働組合に相談してみてください。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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