もしも突然解雇と言われたら

新型コロナウィルス感染症がふたたび拡大しています。それに伴い、失業も増えるのではないかと予想されています。

ある日突然、解雇と言われたらどうしたらいいでしょうか。

解雇は簡単ではない

解雇は、使用者側が労働者に対して、一方的に退職させることです。労働者には、落ち度がありません。それだけに、解雇が有効なのか厳しく問われることになります。

経営不振や事業を縮小するとき、人員削減するための解雇は、整理解雇と呼ばれます。整理解雇か有効かどうかは、人員整理が必要か、解雇を回避するために何か行ったか、解雇する人の人選は合理的か、労働者によく説明し、誠意を持って協議したかという4つの要件で判断されます。こうしたことを怠っている場合は、解雇は無効です。

これは、新型コロナウィルスによる影響であっても、変わることはありません。なおかつ、政府は労働者を失業させないように、雇用調整助成金を拡充していますから、こうした事情も考え合わせれば、整理解雇が認められるケースは少ないでしょう。

労働組合に相談しよう

しかし、会社から突然解雇を通告されるとパニックになります。一人で正しく対応できるとはかぎりません。労働組合に相談しましょう。

三重県のシャープ三重工場で派遣労働者が解雇されたときは、ユニオンみえが支えています。

シャープ三重工場(三重県多気町)に派遣されていた2次下請け会社のフィリピン人約60人は16日、前日の解雇を受けて同県松阪市のハローワーク松阪で失業給付の手続きと求職の申し込みをした。ユニオンみえによると、新型コロナウイルスの影響で解雇されたのは93人で、うちフィリピン人は76人。
会議室に設けられた受け付け会場には、記入用の机15台と4つの臨時窓口が用意され、フィリピン人らは職員2人の通訳の助けを借りて書類を記入した後、申請の列を作った。

中日新聞 コロナ解雇で失業給付を集団申請 シャープ三重工場の下請け 2020年11月16日

労働組合は、会社ごとに作られているだけでなく、このように地域で活動する労働組合(ユニオン)もあります。

労働組合は、労働者が自主的に集まり、互いに支え合って活動する団体です。レインボーユニオンもこうした労働組合の一つです。あなたも加入して、私たちと一緒に自分の手で未来を切り開きましょう。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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