2021年度サービス残業は65億円

厚生労働省は8月30日、2021年度に労働基準監督署が指導した賃金不払残業(サービス残業)の是正結果を公表しました。1069企業に対して65億781万円の割増賃金の支払いを指導し、対象労働者数は6万4968人。 不払割増賃金の支払額が1企業合計100万円以上になった事案についてまとめられています。

   

シフト制でも代わりになる人がいない

いわゆるシフト制の場合、ある人は一定の時間に働くことになっていても、都合によっては変更することがあります。 それが学生バイトで、その都合というのがテスト期間だったらどうなるでしょうか。 ほとんど学生バイトです。そのため、テスト期間が重なり、シフトに入れる人が少なくなります。それでも、お店が回らないの… 続きを読む

   

給料を手渡しにするから会社まで取りに来いと言われている

退職時にトラブルがあると、会社がときおり、「給料は手渡しにするから会社まで取りに来い」ということがあります。 セクハラやパワハラにあい、会社には行きたくない。退職の手続きがあまりスムーズでなかった。ブラック企業で嫌がらせをしてくる。いろいろなケースがありますが、会社の本音は「給料を払いたくない」とい… 続きを読む

   

途中休憩が必要

気になる記事がありました。 73歳の方がガソリンスタンドの深夜バイトで過労死しました。マニュアルにはバイトに椅子を使わせないようになっていました。さらに、出勤直後に1時間休憩という労働法違反もありました。非常識かつ違法な労務管理で過労死を発生させた会社には多額の賠償金支払いなどでその責任を取らせるべ… 続きを読む

   

求人情報を正確に!10月から改正職業安定法が施行

求人情報誌や求人サイトの求人情報が正確でないことが見られ、トラブルとなります。 そこで、それを防ぐため、職業安定法が改正され、10月から施行されます。 求人情報を提供する事業主に対して、求人情報、求職者情報、求人企業に関する情報、自社に関する情報、事業の実績に関する情報のすべてを的確に表示することが… 続きを読む

   

新潟県最低賃金890円と答申

新潟地方最低賃金審議会は、2022年度最低賃金を859円から31円引き上げて890円にする旨、新潟労働局帳に答申しました。 今後、県内関係労使からの異議申し立てを受け付けて審議します。 「過去最大」の上げ幅と報じられていますが、フルタイムで働いてもワーキングプアとなり、その水準は低すぎです。また、他… 続きを読む

   

どれだけ働いても月給が固定されていたら

こんなご相談です。 嘱託職員として雇われました。月給20万円の約束です。ですが、残業しても「嘱託である以上、給料は固定されている」と言われて、残業代を払ってくれません。どうしたらいいでしょうか。 委託ではない 下請けの形を取っている場合が考えられますが、この場合はそうではありません。業務を独立して行… 続きを読む

   

精神障害者保健福祉手帳とその支援

仕事が原因で、うつ病を発症することがあります。そうしたとき、「精神障害者福祉手帳」を取得する方法があります。 精神障害者保険福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることを認定します。精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため、手帳を持っている人に様々な支援策が講じられています。 対象者は、精神障害… 続きを読む

   

仕事のトラブルを減らしコミュニケーションを円滑にする方法

日常生活の多くの時間を割く職場には、いろいろな人が集まっています。 気の合う人もいるかもしれませんが、そうでない人もいます。しかし、友人の集まりではないので、嫌いな人とも付き合っていかなければなりません。場合によっては、それが原因でさまざまなトラブルに発展することがあります。そうならないためには、ど… 続きを読む

   

不安障害があって働けない

こんなご相談です。 人付き合いが苦手です。仕事をしようとすると、どうしても緊張したり、不安になります。精神科の病院を受診したら、不安障害と鬱と診断されました。仕事も生活もうまくいきません。どうしたらいいでしょうか。 適度な緊張や不安は大切だが 私たちはストレスを感じると、それに対して抵抗しようとしま… 続きを読む

   

最低賃金アップは世界の流れ

物価高騰が続いています。2022年度の最低賃金の改定議論はすでに始まっていますが、先が見通せません。 岸田政権は、目標を全国加重平均1000円に据えていますが、ここ数年の伸びよりもスピードダウンしています。しかし、世界的に見れば水準は低過ぎで、諸外国はすでに1500円となっています。 世界の流れ ド… 続きを読む

   

男女の賃金格差の公表が義務化

女性労働者は、男性労働者に比べて生涯賃金の低いことが知られています。 女性労働者の賃金は、男性労働者の7割から8割です。ひどい女性差別です。 厚生労働省は7月8日、女性活躍推進法の省令・告示を改正し、同日施行しました。今回の改正で、女性の活躍に関する情報公表項目として「男女の賃金の差異」を追加、常用… 続きを読む

   

東京都北区で公契約条例が成立

東京都北区で「公契約条例」が成立し、2023年7月からの契約が対象となります。 自治体が発注する公共工事や業務委託、指定管理では、下請け、孫請けとこれが際限なく続くと、一番下の下請労働者は、最低賃金付近まで下がることになります。 それによって、住民サービスが低下する、地元の業者が育たない、公正な競争… 続きを読む

   

トラック運転手の賃上げとインターバル休憩の署名始まる

わたしの仕事8時間プロジェクトがトラック運転手の労働条件に関する緊急署名を集めています。 トラック運転手の運転時間や休息時間を定めるルール作りが大詰めです。しかし、使用者側の主張は、1日20時間の拘束を合法化するもので、過労死も交通事故の発生を招き、大変危険です。 厚生労働省に提出するためのオンライ… 続きを読む

   

最低賃金の何が問題か、そしてどうしたらいいか

先日、レインボーユニオン公式LINEアカウントから、最低賃金に関する問題について、どのような疑問を持っているかアンケートを取りました。 公式LINEで最低賃金のどんな問題に関心があるか呼びかけました。そもそも何が問題か、自分の仕事と最低賃金の関係、最低賃金法について、地方による差と中小企業への影響、… 続きを読む

   

生活保護の目的はお金を渡すだけではありません

あんな人でも、生活保護を受け取れるのだろうか。 私の知人から、そんな話を持ちかけられました。 もともとでしたが、生活保護バッシングの影響も重なって、悪いイメージを持たれています。しかし、生活保護の利用について大きな誤解があります。