夫がパワハラの被害に!妻としてどうしたらいい?

自分が被害に遭うよりもつらいかもしれません。こんなご相談です。

夫が会社でパワハラを受けているようです。
以前と様子が違い、家に帰ってきても沈み込んでいたのですが、ようやく重たい口を開いて会社での出来事を教えてくれました。
こんなとき、妻として何をしたらいいでしょうか?

夫や妻、親や子どもなど、家族の中で、こういうことがあったらどうしたらいいのか考えてみましょう。

パワーハラスメントの解決法

パワーハラスメントを解決する基本的な方法は、録音やメモで証拠を押さえ、会社に対して対処を促し、それもダメなら専門家の力を借りて解決するというものです。詳細は、「いじめ、セクハラ、パワハラ対処法」のページに譲りますが、あきらめなければ何らかの解決が望めます。

パワハラを受けている夫をどう支えるか

しかし、今回の主要な問題点はそこではありません。パワハラを受けているのは夫であり、帰宅して様子が変だなと思って聞いてみたら、会社でパワハラを受けていたという点です。

元気になってもらおうと、おいしいものを食べに出かけたり、趣味を共有してみたりすることを考えるかもしれません。不快な体験を弱めたりすることによって、心理的に安定してしてもらおうと手助けする行為です。
人は日々、さまざまな人間関係の中で生きています。不快なことはあるでしょう。誰もが無意識のうちにそうやって自分の心を守っています。もし、そういう行動でパワハラを忘れられるぐらいなら、それでもいいでしょう。しかし、多くの場合、それではすまないぐらいに事態は深刻です。

労働基準監督署や労働組合に駆け込んで、相談に行く方法も考えつくでしょう。確かにそれも必要です。第三者に知ってもらう、第三者の意見を聞くことは大切です。ただ、パワハラを受けているのは夫です。夫がもはや判断することができないほどに病んでいたら別ですが、その前にやるべきことがある気がします。また、会社を即辞めさせるという方法もあります。健康を害して、どうにもならないぐらいになっていたらそうしなければなりませんが、その前にやはりやるべきことがあるのではないでしょうか。

家族にもいろいろな事情がありますし、個人の性格もさまざまですので、絶対にこの方法がいいとは限りませんが、おすすめは次のような方法です。

  • 「忠告」は不要に
  • 安全策として病院へ
  • 生活を支える手段を確認
  • たたかう武器はあるか
  • 逃げ道と武器を確認したら、答えを引き出す

「忠告」は不要に

パワハラを受けている夫は何を考えているでしょうか。多くの場合、「そこから逃げたい」と考えています。「パワハラ上司とたたかう」という人は少数です。しかし、簡単には逃げられません。収入が絶たれるからです。自分一人なら何とかなっても、家族はどうしようか。そう悩んでいるのです。つまり、逃げたいのに逃げられないという状態です。
まずはそういう状態にあることを理解してください。

夫に対して、「たたかえ」、つまり、行政機関や裁判所や労働組合を使って何とかしろというのは、怪獣に対して素手でたたかえというようなものです。
また、「逃げろ」、つまり、会社を退職しろというのは、悩みの種がそこにあるのになんでわかってくれないんだという気持ちにさせるものです。
「たたかえ」「逃げろ」を丁寧に言っても同じです。

誰でもが正しい道を知っています。しかし、それを選ぶ自信がないのです。一歩踏み出したとき、崖下に落ちるかもしれないという恐怖とたたかっています。
もしもあなたが選択肢の「正解」を知っていたとしても、その「答え」を与えないでください。
それは百も承知なのですから。

安全策として病院へ

そうはいっても、できるだけ早めに行ってもらいたいことがあります。それは精神科や心療内科の病院を受診することです。
元気がない、眠れない、食欲がないなどの症状を緩和して、その後の行動がとりやすくなることはもちろん、精神疾患による労働災害の認定を受けることができるかもしれません。
病院に予約を入れて、1日だけでも仕事の休みをとってもらってください。

生活を支える手段を確認

パワハラを受けている夫は、逃げたいのに逃げられない状況になっています。生活があるためです。
もちろん、退職したら運良くすぐに転職できるかもしれません。しかし、それは確実ではありません。年収も下がるかもしれません。誰にもわからないのです。

しかし、パワハラが原因で体調を崩しているのですから、原因となる職場から遠ざける、つまり休職や退職を考えなければならない事態になるかもしれません。
そこで、休職したらどういう方法で生活を支えられるのか、退職したらどうしたらいいか、万が一のことについて考えておくのです。

たとえば、休職したら、傷病手当金を受給するという方法が考えられます。
小中学校の子どもがいたら、就学援助の申請があります。
生活を支える各種制度があるので、確認してください。
もうどうにもならないというときが来ても、生活保護があります。
これらの制度を使うためにも、病院には行きましょう。医療費が気になるようだったら、自立支援医療(精神通院)が使えないかどうか病院に確認しましょう。

これは、逃げ道の安全性を確かめる方策です。

たたかう武器はあるか

逃げる方法だけではありません。たたかう方法もあります。しかし、多くの人が泣き寝入りします。そのときはたたかう方法を知らなかったという理由が多いようです。
先に、闇雲にたたかえと言っても怪獣相手に素手で挑むようなものと言いました。
そうです。たいていの人にとって、パワハラをしてくる上司は恐ろしい存在で、自分はちっぽけなものなのです。
そこで必要なものは、たたかう武器です。具体的な方法は、先にご紹介した「いじめ、セクハラ、パワハラ対処法」のページに譲ります。たとえば、労働組合というツールは、どんな特徴があるのか、それについて理解してもらいたいと思います。

逃げ道と武器を確認したら、答えを引き出す

職場を離れるという逃げ道を確保し、パワハラ上司とたたかう武器を確認したら、いよいよです。
最後は、本人である夫が決めなくてはなりません。
しかし、背中を無理に押さないでください。

なぜなら、夫はすでに答えをもっているからです。
妻であるあなたには、それを引き出す役目をお願いします。

具体的には、話したいときに好きなように話させるということです。そういう雰囲気を作ることも大切です。何を話しても怒らないということは大事な要件です。ああしろ、こうしろという命令は必要ありません。

できるだけ、相手をよく見て、相づちは打ってください。
口を挟むときには、「あなたは、こうすべき」ではなくて、「私はこう思う」というふうに、主語を「私」にしてください。

夫が好きなだけ話して話し終わったころ、つまり、逃げたいけど逃げられないし、生活もあるしと話が堂々巡りを始めるころですが、逃げ道と武器の話をしてください。逃げる方法もあるし、たたかう方法もあるし、どっちに行っても何とかなるように調べておいたという話です。

それがすんだら、あとは答えを待つだけです。いらいらせずに待ってください。

にいがた青年ユニオンは武器です

にいがた青年ユニオンは、労働組合です。つまり、武器になります。
労働組合と言っても、会社内にある場合もありますが、御用組合だったために上司に知れたというケースがあります。御用組合は、同じ武器でも、会社側の武器だったりするので注意が必要です。

たたかうにしろ、逃げるにしろ、大変な選択です。生活がかかるだけに迷いも大きくなります。ぜひこの難局を一緒に乗り越えてあげてください。
にいがた青年ユニオンは、あなたを応援します。新潟県外の方でも、お近くの地域労働組合をご紹介します。お問い合わせください。


たくさんのことを我慢して頑張っているうちに、いつの間にか自分の人生を仕事やお金に握られてしまっていると感じませんか?

ここでは、あなたはお客様ではありません。あなたも私も同じ、人生の主人公です。

労働組合には、心と体を守るためのたくさんのツールがあります。一緒にその使い方を学び、身につけませんか?

にいがた青年ユニオンは、労働者自らが真剣に運営する労働組合です。職場との関係、同僚との関係、生活上の心配事なども含めて、あなたと一緒になって考え、共に行動します。

相談は無料です。まずは、お気軽にご相談ください。

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