人生にifはありません。ですが、あのときこうしていれば……ということは多々あるものです。
パワハラを告発した女性が話題になっていました。
とある高等学院に勤務していた福岡県の60代女性は、学院長のパワハラが原因で苦しんだ経験がある。
キャリコネニュース 「職員にも生徒に対しても怒鳴ってばかり」パワハラを録音して暴いた結果、退職に追い込まれた女性 2022年12月13日
この女性は、学院長のパワハラがひどいため、それを録音し、社長に報告したものの、逆に職場を辞めてしまったというものです。
人間関係をまとめる
職場では、常に正義が勝つわけではありません。そこでの人間関係は、理解しておく必要があります。
まず、自分から見て、味方になる人、敵になる人、中立になる人の3グループに分けて、名前を書き出します。
次に、問題となる学院長からも3グループに分けます。
そうすると、自分から見て味方になり、学院長から見て敵になる人は、絶対に味方につけておかなくてはなりません。逆に、自分から見て敵や中立になり、学院長から見て味方になる人に情報を漏らしてはなりません。また、中立に見える人は、どう動くか予想できないので、疑ってかかりましょう。
労働組合をつくる
様子からすると、学院内に労働組合はなさそうです。そこで、味方になる人たちだけで労働組合を作ります。
作り方は簡単ですが、もしだったら、地域で活動する労働組合があるので、そうしたところにみんなで加入するとよいでしょう。私たちレインボーユニオンもそういう人たちが集まった労働組合です。
準備万端
上司は、部下に対して誠実である必要はありません。ですから、パワハラを録音した彼女に対して、社長が誠実になる保障はありません(パワハラ対応としては間違いですが)。
しかし、労働組合は異なります。
労働組合は、社長と同格です。また、社長は労働組合から申し込まれた団体交渉について、法律上、誠実に対応しなくてはいけないことになっています。
ですから、団体交渉を開くことを要求し、まずそこで誠実な対応を求めることになります。
また、労働組合の正当な業務は、刑事的にも民事的にも責任を問われません。したがって、パワハラの横行する職場を改善することを目的として、パワハラ音声が世間に公表されても、学院側は文句が言えません。ここが、個人との違いです。
仲間がいる力強さ
正しいことをしていても、ひとりぼっちになるとつらいものです。
ささいなことで仕返しをされ、その女性は職場を去ることになりました。
ですが、労働組合があれは違います。
労働組合には、味方になる人がいます。孤立することがありません。そこからさらに自分たちの味方を増やす拠点となります。
仲間がいれば、いろいろなことを支え合うことができます。
ぜひ、労働者であれば、労働組合をつくって、課題解決に役立ててください。
パワハラを告発した彼女はどうしたらよかったか
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