どうなる無期転換ルールの見直し

有期雇用契約を繰り返し更新されて通算5年を超えると、期間の定めのない労働契約に転換できるルールがあります。無期転換ルールです。

しかし、無期転換するより前に雇い止めしたり、無期転換しても労働条件が上がらないといった問題点が山積みです。

「多様化する労働契約のルールに関する検討会」が3月30日に報告書を出しました。

転換を申し込む機会を確保する

少なくない労働者が、無期転換ルールを知りません。また、知っていてもその後のことが心配になって申し込みできていません。

そこで、労働者が無期転換ルールを理解した上で申し込みするかどうか判断できるように、使用者から個別の労働者に通知することを義務付ける提案をしています。

更新上限の設定はそのまま

通算5年を超えないようにあらかじめ更新回数を定めてある雇用契約があります。報告書では、新たに更新上限を設ける場合にはその理由の説明を義務付けることを求めていますが、もともとから上限を設定することについて踏み込んではいません。

繰り返し雇用することを前提とした有期雇用契約は、制限されてしかるべきですが、ここは手つかずです。

長過ぎる「5年」もそのまま

考えてみれば、通算5年を超えるころには、自分の年齢もプラス5年です。そんなに長い時間が経たなければ、無期転換されないルールはおかしくないでしょうか。

無期転換した労働者と、もともと無期雇用の労働者の間の労働条件の格差も問題です。報告書ではこのことにも触れられていますが、まだまだ不十分です。

遅い改善

無期転換ルールの設定は、10年前に作られました。遅すぎる改善策です。

今後、この報告書をもとに議論が始まります。嘆いているばかりでは、制度はよくなりません。経営者側も反撃してきます。不足しているところは、わたしたちの声を反映させましょう。厚生労働省に意見を出す、労働運動に加わるといった方法があります。

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