弁護士とユニオンどっちがお得?比較してみた

このようなお問い合わせです。

会社とのトラブルについて弁護士に相談中です。
労働組合で解決するのと、どちらが手っ取り早いでしょうか。

尋ねられている相手が労働組合なので、胸を張って「労働組合です」と応えたいところですが、そうとも言えないかもしれません。相談者の言う労働組合は、この場合、社内の労働組合のことのようだからです。
労働組合やユニオンどうしについての比較ポイントは以前、「労働組合・ユニオンを選ぶときに見るべきポイント」の記事で書きましたが、労働組合と弁護士を比較してみたいと思います。
ただし、弁護士の場合については、あくまで私の経験によります。あとで弁護士の先生に怒られない程度にぼかすところもありますが、正確なところは個々の弁護士によって異なると考えてください。

相談のための費用

まずは、お金についてです。
最初に相談しなければなりません。そのための費用です。
労働組合の場合、(いつまでもという訳にはいかないと思いますが)無料というところが多いようです。
対して、弁護士はそれが仕事ですので、費用が発生するケースが多いようです。30分程度で5千円+税が標準かと思います。

解決に至るまでの費用

解決に至るまでにかかる費用はさまざまです。
労働組合の場合、まず組合員にならなくてはなりません。そのため、入会金や毎月の組合費が発生します。これは、労働組合が労働者の自主的な組織であるためで、組織を支える一員になるからです。金額はさまざまですが、収入に応じて集められることが多いので、無茶な金額ではありません。
弁護士の場合、手付金が必要です。裁判等を起こす場合は、裁判所に収める費用も必要です。手付金については、自分が得ようとする金額に比例して上下します。

解決後の費用

解決にいたり、金銭を得た場合にかかる費用です。
労働組合の場合、解決金を求められることが多いでしょう。金額はさまざまですが、その後の組合活動に生かされます。
弁護士の場合、成功報酬になります。得た金額の数割になります。

そもそも目的が違う

費用について比較しましたが、一般的に言えば、弁護士よりも労働組合のほうが少額ではないでしょうか。
だからといって、労働組合のほうが全部いいとは限りません。
そもそも目的が異なります。
弁護士は、「基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命」(弁護士法)として働きます。
労働組合は、「労働者の地位を向上させること」(労働組合法)が目的です。
当然、目的が異なるので、手法が異なるのです。

弁護士が用いる手法については、省略しますが、労働組合は、労働者が一致団結して、使用者と直接交渉します。誠実交渉義務がありますが、交渉が決裂する場合は、団体行動を行うことで労働組合は要求実現を図ります。
そのため、加入者を増やし、宣伝をしたりするのです。

私はもちろん労働組合に加入していますから、労働組合の手法のほうがおすすめですが、そういうことがどうしても肌に合わないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、どうでしょう。
会社の中では、みんなで一致団結して会社の目的実現のために働きませんか。
たまには上司の愚痴を言うかもしれませんが、会社に所属して毎日を送りませんか。
実のところ、人間集団だという点では労働組合も同じです。
ですから、根っからの一人親方でない限り、誰でも労働組合に加入して、力を発揮することができると思っています。
ただし、「御用組合」だけはご用心を。

手っ取り早さ

相談者の方は、どちらが解決までの時間が速いかという点をお尋ねになっています。
誰もが平穏な毎日を送りたいのです。
すみやかにトラブルがなくなることを願ってのことかと思います。

ですが、こればっかりはなんともわかりません。なぜなら、会社という相手がいるからです。

裁判になれば時間がかかります。これは裁判所の手続きの問題です。争いがあるのに、ちゃっちゃと適当に決められたのではたまったものではありません。それなりに時間はかかります。
しかし、労働審判といった方法もあります。これだと数ヶ月レベルになります。

それでは労働組合での団体交渉なら絶対に早いかといえばそうでもありません。たとえば、団体交渉を拒否するようなトンデモ会社だった場合、労働委員会から救済命令を出してもらったりするので、手続きに時間がかかります。最近では、わざとそういう争いを煽る悪質な会社側弁護士もいるとのこと。そうやって時間稼ぎをすることで労働者側が根負けするようにしているそうです。
こればかりは相手の問題なので、時間がかかるのも致し方ないということになります。
しかし、それは一般的ではありません。
にいがた青年ユニオンが関わったケースでは、数日から数ヶ月で解決しています。なぜなら、基本的には団体交渉という対面での直接交渉で物事が決まるからです。弁護士の場合、文面でのやり取りを繰り返す関係で、どうしても時間がかかってしまうようです。

時間だけ比較すれば、労働組合の方に歩があるのではないでしょうか。

裁判は弁護士の力の見せ所

労働組合にいいことばかり書くと、弁護士の先生に怒られかねませんから、弁護士のいいところを書きたいと思います。
裁判ができる。
これは、弁護士にしかできないことです。
にいがた青年ユニオンでも、かつて派遣切りの裁判に取り組んだことがあります。弁護士の先生3名にお願いしましたが、本当に心強いものでした。
労働組合としては、どうたたかいたいという目標を持ちながら、それに根拠を付けていただいたと思っています。「基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命」としているからこそできることです。

別のサイトでは、弁護士と労働組合はビジネスとして競合するなどということを書いているものがありました。それは誤りです。私たちは、目的が異なりながらも、協力しあっている関係だと思っていますし、それはまっとうな会社側弁護士であってもそうです。トラブルをできるだけ小さいうちに防ぎたいという気持ちは共有できます。

なお、弁護士と言っても、労働問題に強い人ばかりではありません。分野ごとに得意不得意があるようですので、労働問題に強い弁護士は、労働組合に紹介してもらうのがよいのではないでしょうか。

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にいがた青年ユニオンは、労働者自らが真剣に運営する労働組合です。職場との関係、同僚との関係、生活上の心配事なども含めて、あなたと一緒になって考え、共に行動します。

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